かわいいと言い出したら沼

某男性声優をかわいいと言い出して数年経過中。ディアなガールですが、もう女の子じゃなあい。

神谷浩史 シアライ感想レポ②

神谷浩史 シアライ感想レポ②

※感想ばかりが多いです。 

 

【MC】

まずは挨拶から始まり、今回は隠されないで最初からステージにいらっしゃるバンドメンバーについて触れていました。

メンバーはドラムの方だけ都合がつかず、新しい方が来て担当してくださっていましたが、去年のハレライとほぼ同じ布陣でした。今回も生バンドでライブを盛り上げてくださいました。

 

「前回のソロライブでも言ったのですが……」と前置きし、「本当に失礼な話なのですが、僕はここに来てくださっている方のひとりひとりのお名前を存じ上げている訳ではなくて、それが申し訳ないなと思うんです。」と仰っていました。

 

夥しいほどの人が神谷さんのファンをやっていている。

その一握りとはいえ、この二日間に幕張メッセに来た何千人という大量のファンの名前を知らないのが別に失礼に当たることかな?と、神谷さんの申し訳なさそうな喋り方を見ている時は「そんなに失礼な話じゃないぞ」と単純に疑問に思ってしまうのと、ファンの事を気にかけているという、くすぐったい気持ちみたいなものが半分半分の状態になっていました。大好きな人がファンの事を気にかけてくれる人でとても嬉しいのだけれど、その気持ちには共感が出来ないから今一つ理解できないという、……嬉しいのに、もどかしい感じでした。

神谷さんって、おしゃ5で誕生日のコーナーの時に紹介されている漫画家さんや声優さんへの知識量が聞いているこちらがややドン引きするくらいあるような人間だから、『自分に関係のある相手を知る』事に関してはちょっとドン引くほどに熱心な人なのだろうとは思うんです。だからこそ、余計にそれが出来ないことに対して「失礼」「申し訳ない」という強いマイナスの響きを持った言葉を使ったのかな。それとも単にネガテイブだから、こういう遜った表現になっていただけかな?

神谷さんにとっては名前を知ってどんな人なのかを知ることがその方に対して敬意を示しているということなのだろうなと思うのです。自分を応援してくれている人に対して、自分なりの敬意を示したいが、それが通常用いている方法では出来ないことがあの「失礼なことに…(略)…存じ上げていないのが申し訳ないなと思うんです。」という言葉に繋がっているということで合っているのだろうか。

 

映画館の支配人になりきったバージョンの神谷さんが朗朗とした喋りが素敵でした。

「それは喜劇だったり、はたまた悲劇であったり…恋の物語、身の毛もよだつサスペンスであったりと……」という具合に手振り身振りと声の調子を変えてシネコンについて述べてくださっている時の神谷さんが不意打ちでちょっとカッコよかったです。二日目は「恋の物語」と言ったところで客が「Foo~」を入れて、それに動揺したのかなんなのか若干キャラのバランスを崩していたけれど(笑)

あの喋り口はルーブルナンバーナインの音声ガイドにやや近いところがあるかな。魅惑的な声によって違う世界にグイッと引き込まれちゃうような感覚に襲われたというか、今までいた空間が変えられてしまった錯覚に落ちてしまうというか。

「さて、今から皆さんをtheaterの世界にご案内いたします。皆さんに私からアドバイスをしましょう。…必要なのは、この場を楽しもうとする心、想像力。…そして、ほんの少しの優しさです。」この台詞を言った後の神谷さん営業スマイルが妙に記憶に残っています。にっこぉー!と擬音が出そうなくらいのスマイルでした。

こういうの、堪んないね。この指定されたキャラクター像に自分の声と演技と仕草動作をめいっぱいフル活用して、その身に纏う空気をガラッと変えちゃうじゃない。神谷さんのこの憑依技術は超好きです。ここ数年間ファンやっていて、神谷さんの憑依で出来がイマイチだなってなったのはキラカンの神谷会長による一寸法師役(設定:不思議ちゃん)の時しかないもん。

二日目はこの映画館支配人というキャラ設定を思い出したようにちょこちょこやってくれたけれど、初日は完全に忘れていたのか、私には窺い知れぬ何かしらの意図があったのか、このMCでしか見る事が出来ませんでした。初日のMCに不満があるかと言われたら、決してそんなことも無いです。いつもの喋りよりもふわふわしたトークで、あれはあれで可愛かったです。

初日に「準備は整いましたでしょうか!」を会場に3回も尋ねてくるのが可愛かった。他にも繰り返していた言葉あったけれど、忘れしてしまったな。何度もファンに声出してと要求してくる事に内心めちゃくちゃ喜びつつ、欲しがりな浩史さんの為に頑張って声だしました。

 

神谷さんが檀上から捌けると、男性のダンサーさんが1人メインステージの上段中央に現れました。ゆったりとした音楽に合わせてのびのびと優雅に踊りだします。白いワイシャツに黒いズボンと黒いハットを被って、チャップリン感が出ていました。中盤からメインステージの上手側下段に複数のチャップリンが登場し、神谷さんが衣装替えの為に留守にしたステージをダンサーズみんなで踊って楽しませてくださいました。

 

ダンサーズが捌けると、辺りは薄暗くなり不思議な「ファワ~ン~」という音が反響するかのようにゆっくり繰り返し聞こえてきました。会場とステージをユラユラと仄かに照らすライトと合い混じって、ミステリアスな空間になっていました。「シャンシャン…」という鈴の音まで聞こえ出して、このまま怪しげな催眠術でもかけられちゃうんじゃないのかと思うほどに些か不気味な時間でした。

 

MC明け一発目は、Fiction Factor でした。この曲は一目惚れだったので、ライブで聴けるのを本当に楽しみにしていました。最初のイントロは糸のように細いライトを寄りあわせたものが薄暗い会場とステージを曲調に合わせて照らしていました。白と青の落ち着いた配色のそれは、まるで流星痕を紡ぎ合わせたかのようで、息を飲むほどの美しさでした。

曲が始まると、ハレライの虹色蝶々を彷彿とさせるくらいのカラフルなライトの配色に変化して、初日はこれに衝撃的を受けました。これでもかというほどに多くの色が忙しなく使われていました。統一感の無い派手なライト使いに驚いてしまいましたが、この曲の意味を思えばこれ以上もないくらいにぴったりの演出でした。「何も変わらないさああああー♪」と「閉じた君の瞳の中にーー♪」の後に来るメロディ部分でのライトのデタラメな色の切り替え加減が最高でした。あのスピード切り替えによるライトの点滅は超絶クールでカッコ良かった。

席の位置的な問題もあるかもしれませんが、初日はライトが非常に強くて肝心の神谷さんの姿が見えない事件が起きました。もう、あの時は声を聴きながら理想の神谷さんを夢想したよね。ステージ画面すらライトの眩しさで見にくかったからね…。

二日目はライトも神谷さんも綺麗に見えたので、ステージ画面を凝視していました。「認識さえも歪ませるなら ♪」の時に右手で右耳の近くの空間をぐしゃっと握りつぶす神谷さんがめっちゃかっこよかったです。あの振りとあの眉を寄せて苦しげな表情がド直球に私のストライクゾーンにめり込んできました。

「なぜ 泣いているんだい?全部そろっているだろう?閉じた君の瞳の中に ♪」を初日では歌詞を間違えられていて、(「閉じた」が抜けていた)聴いていてちょっと動揺しちゃいました。二日目は流石に間違えなかったのでほっとしました。

この曲が初見で刺さったのは、例の件があったのもありますね。私が考えていた以上にファンの中の神谷像がそれぞれに結構食い違っていたのだと思い知らされたのと、多種多様のファンがいるのだと改めて理解させられて、思いのほか色々と鬱屈してしまった中に、こういう曲が舞い込んできたのはタイミング的にゾッとするものすら感じました。

 

この曲からお衣装が長い丈の黒い衣装になっていましたね。この衣装についてなんですけれども、悔しくてたまらないことが一点あってですね。

 

―――――あの豪華な黒い服の中、ノースリーブだったの???なんで私はその重大事項に気付いてなかったの????脇チラ??????嘘でしょ????????????あの二日間の自分を殴りたい。衣装もちゃんと見ろって殴りたい。肩の飾り見て「貴族の衣装みたい~♡」とかお幸せアホなこと思っているんじゃねえぞほんとにな。あの妙にガードが堅い衣装ばかり着る事でお馴染みの神谷さんがノースリーブ???……いっそこの情報を頭の中から削除したい。脇チラなんてなかったんだそうだそうに違いないそう思うしかない。最近やたら長い丈の服を着ているのは小柄な身体に合っていて足が細く見えて体型を気にした女子の着こなしみたいで可愛いから好きですし、お尻は個人的にはどうでもいいんですけど、ノースリーブはどうでもよくない。どうでもよくないよ……。中年男性の脇チラを見逃していたことに何をこんなに本気で悔しがっているのかよくわからないけどこの見逃したことに関しては謎の感情が収まらないよ……。他にも私のように見逃した人が沢山いるはず、いない訳がない、いなかったら泣いてやる。

……哀れと思ってくれるならばどうか次の機会を作ってくださいお願いします本当にお願いします……。―――――――

 

次はミラーワールドでした。この曲か、Hello my shadowをFiction Factorの前後で歌うだろうなと思っていたので、こちらが来たかという感じでした。歌詞が良い感じにスレた人間の視点で、抵抗感なくスルッと好きになった曲なのでイントロが流れた時は結構嬉しかったなあ。

メインステージには6つの巨大なミラー(縦2メートル、横1メートル程度)が登場しました。それらに囲みこまれる神谷さんと、神谷さんを映しだす鏡たち。それらは会場の紫の明かりをも映し出し、曲後半では紫の煌めきを放つミラーを足元にして歌う神谷さんを見る事が出来るという幻想的な演出でした。今回の中で最も意味深な演出だったのではないでしょうか。

初日はミラーがやたら反射して紫の色が綺麗に見えないし、またも神谷さんが見えない事件が起きていました。二日目はどちらも綺麗に見えました。

 

次の曲はSTART AGAINでした。

スタアゲのイントロが流れだし、巨大なミラーがゆっくりと反転しだしました。その裏には6つの丸いライトが装備してあり、眩しいくらいに強めの白い光を放っていました。ステージには青いライトが当たっており、神谷さんの立つ場所は強い調子の青と白のライトが綺麗に調和されていました。ステージの画面は、前半は赤と緑の縞模様の球体が落ちていくイメージ映像で、中盤から青とピンクの縞模様の球体に変化して上昇していったように記憶しています。

ダンスは今回も鬼気迫るほどにキレッキレでした。両日ともにダンスも歌も安定していました。強い決意を表わす曲だから、というのが背景としてあるのだろうけれど、スタアゲの時の表情の厳しさと気の張りつめ方は他の曲とは段違い。私のようなチキンハートにはあのピリピリと張りつめた感じは若干怖さすら感じるもの。ダンサーさん達は一歩下がった距離で同様に踊っていました。

初日は特に、前の2曲がライトの関係などで神谷さんの表情がよく見えなかった部分がままあったので、スタアゲでようやくはっきりと見えるようになったという感じでした。

 

 

レポ3につづく