かわいいと言い出したら沼

某男性声優をかわいいと言い出して数年経過中。ディアなガールですが、もう女の子じゃなあい。

リーライ 感想レポ① 

リーディングライブ『カラーズ』

10/28 2日目(昼公演)Bチーム公演 ライビュ(渋谷)にて

 

 

感想レポとなりますので、私の主観がかなり入ったものとなります。また、記憶違いもあると思うので雰囲気で読んでください。

 

※今回のリーライは、舞台道具にハンドディスプレイ(手に持って持ち運び出来るサイズの八角形のモニター画面)を使用した演出がありました。いくつもあるハンドディスプレイをアンサンブルの方が様々な配置で持つ事で、舞台をより魅力的に仕上げることに成功していました。このレポの中でちょくちょく出てくると思うので先に注釈しておきます。

 

【緑川からの手紙】

照明が落ちた真っ暗なステージの中、ライビュのモニターにはサイケデリックな色彩の緑の数字の羅列が映し出される。それらの長い数字の列は何本もあり、ゆっくりと動いていました。

 

「『ドリームキャッチャー』それは禁断のスキミングソフト」と、淡々とした調子のナレーションが入る。ドリームキャッチャーが「口座番号さえあれば、どの口座からでも金を盗むことが出来るスキミングソフト」であることが語られます。

 

仄暗いステージで、スポットライトを浴びて一番に登場したのはスーツに身を包んだ良平さん。

「拝啓…。この手紙を読んでいる貴方へ」という出だしで、誰かに向けて手紙を読み上げている様子。神妙な表情で、一言一句を「貴方」に対して伝えなければいけないという意気込みが伝わってきた。「貴方にこの事を伝える必要が出来たので、この手紙を書いています」というような事を言うも、その伝えなければならないという具体的な内容はここでは明らかにされず。

 

良平さんの「この事柄の始まりは、今から一か月前に遡ります。」という言葉を最後に、場面は展開します。

 

【灰原の自殺への疑問視】

緑川(良平さん)には、『灰原』という友人がいたのだが、その彼が自殺したというのだ。その事に対して、「あいつは自殺なんかするような奴じゃない!」と感情を露わにして語気を荒げる緑川。自殺という結論に対して疑問を持った彼は、興奮気味に警察署に向かいます。

 

ステージのモニターには『警察相談所』と映し出されます。

ひとり掛け用の机と椅子が用意されており、そこには、顔に『警』と光る文字がついた人物(※ハンドディスプレイの演出)が怠そうに腰かけている。警察署の人だ。

 

「あ、あの、そ、相談したいことがありまして!僕の友人の事についてなんですけど。」とおっかなびっくりな調子で話しかける緑川に対して、明らかに面倒臭そうな対応をする警察署の人。

緑川が友人の自殺について、「あいつは自殺なんてするような奴じゃないんです。もう一度、ちゃんと調べ直して欲しい!」と感情的に訴えかけるも、「できませんね。ここはそういう事を受ける場所じゃないんですよ。」と断られます。

「ここって相談所でしょ!?」と声を震わせて怒る緑川でしたが、「おたく、被害者じゃないでしょ。ここは被害者の人が相談にくる場所なんですよ。それに、今日の勤務時間はもう終了なので。」と言われて突き放されます。

 

 (『緑川』という名前の役が、良平さんが演じている役らしい。若くて気弱そうなサラリーマンの青年といった印象。精神年齢の幼さが喋り方から滲んでいるような人物だなと思った。この段階で、「今回の話の主人公はこの人なのかな~」と予想。個人的にはここでの警察側の対応が冷淡だとかは感じなかったし、急に来て「あいつは自殺するような奴じゃない」という理由しか持って来られない人物に対して時間を浪費するのはキツイなと思った。トラブル防止の為に態度自体は良くするけど、この警察官と全く同じ対応をするだろうなぁ。今回の良平さんが担当した役、私には刺さらないやつだなー…と、思いながら見ていました。)

 

相談所を追い出された緑川は、明らかに意気消沈した様子。沈んだ表情のまま、自身が勤める会社に電話をかけます。「緑川です。今日は体調を崩してしまったので、このまま直帰します。すみません。明日、休みます。迷惑かけてすみません。」と言葉少なに上司に連絡をいれます。

 

ここで、三木眞一郎の登場。

足の先から肩口まで全身黒尽くめで、黒のロングコートが印象的な格好でした。

「失礼ですが、この後お時間どうですか?貴方の力になりたいのです。……すみません。先ほどのお電話、聞こえてしまいました。今日はこのまま家に帰られるのでしょう?」と優しげな落ち着いた低音で緑川に話しかけます。

 

(いやーーーー、三木さんの声に、その演技に、はちゃめちゃにテンション上がったよね。不可抗力で、思わずゾクゾクしちゃった。

とにかく、登場した瞬間からこの黒尽くめ男の役からの胡散臭さがはんぱない。優しげな低音なのだけれど、その一方で怪しさが全く隠しきれてないもの。でも、三木さんボイスなら、何か怪しげなこの男にうっかり騙されてしまうのもイイかもとも思えた。だって、ここまで怪しい感じだと、逆に良い奴かもしれないしさ。)

 

黒尽くめの彼は『黒部』と名乗り、自分は警視庁の刑事だと正体を明かします。

見ず知らずの人物に対して、流石に最初こそ警戒する緑川でしたが、すぐに懐柔されてしまいます。しょうがない。緑川くん(良平さん)ってチョロそうだったし、三木眞一郎の声と演技で騙されちゃうのは自然の摂理。

 

「ご友人自殺、あれは私の見立てでは他殺です。不審な点がいくつか見られている。」という黒部の言葉を聞いて、あからさまに安堵した声を上げる緑川くんのチョロさ。

 

それに対して、優しく穏やかな声で「ここではなんですから、近くの喫茶店で続きは話しましょうか。」と提案する黒部に促され、2人は喫茶店へ移動します。

 

【黒部と緑川の会話 喫茶店にて】

ステージのモニターには『喫茶店』と映し出されます。

茶店に入った二人は、其々にひとり掛け用の椅子に腰かけます。先ほどの警察相談所のシーンと同様に、椅子と机がセットになっていて、アンサンブルの方の人力で可動可能となっていました。其々の机には白いティーカップが置かれました。

 

黒部は「お恥ずかしい話ですが、警察っていうものは、一度結果が決まったものに対しては、それを覆すような事はしたがらないもの」なのだと零す。「俺自身も清廉潔白な人間ではありません。小さな誤りには眼を瞑ることもあります。でも、人の命がかかっているとなれば話は変わってくる。」と饒舌に語ります。

「こうやって、私が独自に捜査をしているのは、そういう理由からなんです。」

 

「私には妻がいました。彼女も、自殺と断定されたんです。でも、そんな予兆は全く無かったんです。あの日も一緒に夕食を食べる予定だったんです。あの時、私がもう少し早くに帰っていれば……。暫く後になって、妻は電車を待っている時に、その場に居合わせた酔っ払いに突き落とされたと知りました。」と悔しげに過去を振り返ります。

 

緑川の友人、灰原は天才といってもいい程に優秀なプログラマーだったことがここで語られます。黒部が主張するには、灰原のその天才的な才能を見込んだ詐欺集団が存在しているということ。彼らは、灰原に『ドリームキャッチャー』を作らせていたが、それが完成した途端に欲に駆られて、不要になった彼を口封じの為に殺してしまった。殺してしまった後になって、彼らはパスワードが分からない事に気付いたらしい。

 

「詐欺集団よりも前に、我々警察がその『ドリームキャッチャー』を確保しなければならない。亡くなった灰原の無念を晴らす為にも、詐欺集団よりも早くパスワードを手に入れておかなければならない。緑川さん、君にはその協力をしてもらいたい。灰原さんの親友である緑川さんの力が必要なんです。」と、黒部は心を揺さぶりやすそうなワードを仕込んで、熱心に説得につとめる。

 

最初こそ事態に戸惑っていた緑川だったが、黒部の言葉に決意を固める。この場面では2人が座っている机が向い合せになったり、交差したりと四六時中動いていました。彼らの足元には白いスモークが流れていました。

 

会話の途中、男の店員役が新たにカップを持ってくる事がありました。黒部が「もう頼んだ品は既に届いているが?」と、その店員に対して声をかけると「サービスとなっております。おかわり分です。」と低い声でそう言って、2人が飲んでいたカップを一旦下げていきます。

 

黒部の口から出た灰原のダイイングメッセージは「夢をつかむ場所は」「どんぐり山」という2つのキーワードだった。

「この言葉に、何か思い当たる事はないですか?」と尋ねる黒部に対して、緑川はこう答えた。「どんぐり山は、俺たちが小さい頃に遊んでいた裏山の事です。昔、2人でそこにタイムカプセルを埋めました!」

 

(このシーンは、黒部の話す内容が胡散臭くてしょうがないという気持ちと、机と椅子が移動でめっちゃ動くのに演技がぶれないなぁという感想でした。結構な勢いで机が動きまくっているのに、良平さんも三木さんも全然動じない。緑川の心情に合せて、机を動かしているのかなーと思いながら見ていました。あと、喫茶店の店員が怪しい。黒部と緑川はそれで納得していたけれど、舞台を見ている側からしたら、この店員の登場には違和感があった。何より、その店員が江口拓也ボイスだったから。)

 

【詐欺集団 登場】

舞台は再び暗転して、神谷さん、江口くん、のぶくんの3人が登場。

黒のスーツにキッチリとした青いネクタイを合わせた姿の神谷さん、やや短め丈の黒スーツに赤い靴下を合わせた江口くん、着崩した黒スーツに黄色のネクタイを申し訳程度に結んで緩くつけた姿ののぶくん。

 

「成功確率が下がった!これでは事前に話していた取り分と金額に大きな差が出る!大金が手に入らないようなら、俺はこの件からは降りるぞ!」と声を荒げる江口くん。今回の江口くんは低音ボイスでちょっと気性が荒っぽい青年みたい。

 

「赤井、そう判断するもは早いかもしれないぞ。」と冷静沈着な声で江口くんが降りるのを止めたのは神谷さん。「黄金崎、彼のデータは取れたか?」とのぶくんに問いかけます。

 

「はぁーい♪赤井さんが持ってきてくれた彼の指紋がついたコーヒーカップから、指紋を採取してみましたぁ。彼、無断駐車で一度引っかかっているみたいで指紋の照合が出来ました♪名前は緑川ユウイチ。灰原の友人のようですねェ。」とテンション高めで軽薄そうな高めボイス。サイコパス感が漂う。

 

「奴が接触した人物は灰原の友人らしい。友人の協力があれば、パスワードも分かるかもしれない。どうだ?成功率は50パーセント以上になったんじゃないか。」と薄い笑みを浮かべる神谷さん。それに対して成功に対しては確信を持てないが、降りるのは止めたような様子の赤井(江口くん)。

 

「奴よりも先に、ドリームキャッチャーのパスワードを手に入れなければ。」と、舞台から姿を消す3人。

 

(推し2人が揃って出てきたと思ったら、どっちも好みのタイプの演技で私が好きなヤツじゃんってなったもんだからニヤニヤがとまらなかった。のぶくんとか、第一声から「あっ、好き…♡」ってなったよね。ああいう演技、すっごく似合うもん。ただ、髪はかなりボサボサで好みではなかったけれど。意図的かもしれないけれど、正体が明らかになっていないこの場面ではのぶくんの目元が髪に隠れて見えないような状態だったし。

今回の神谷さんは変化球投げてくるタイプではなくて、ストレートに神谷さんっぽさが強めの演技だった。多分この人達が、黒部が話していた詐欺集団っぽい。このやり取りだけだと、黒部が実はいい奴だったという流れもありえそうな気になったよね。)

 

【タイムカプセルを開ける】

ステージのモニターには『どんぐり山』と映し出されます。

シャベルでタイムカプセルを掘り起こす二人。「おかしいな……。こんなに深く埋めたかなぁ?」と困惑する緑川に対して、「それならば尚の事、大人になった灰原さんがここを掘り返して新たに埋めた可能性が高い。」と確信を持った様子で答える黒部。

無事にタイムカプセルは見つかり、開封を行う。そこには手紙と野球のボールが1つ入っているだけでした。(※手紙も、野球のボールも、ハンドディスプレイで映し出される演出がありました。)

 

それらを手に取った緑川は嬉しそうに「懐かしいな!子供の頃、お互いに向けて手紙を書いたんですよ!あと、灰原とはよくキャッチボールをして遊んでいたんです!」と、声のトーンをあげる。その様子とは真逆に、黒部は明らかに落胆した様子。

 

ここで黒部が1つの提案をします。

それは、「ここ1ヶ月の間に灰原とコンタクトを取った人物に当たりたい。サイバーセキュリティの会社に勤めている緑川さんなら、情報を調べることは出来ないか。」というものだった。勿論、個人情報を会社員が抜き取って調べるなんてことは違法。慌てた緑川が「確かに、以前に警察には一度事件解決の為に情報提供をした事はある。でも、それは手続きをして許可を正式にとってから行われたものです。そう簡単にするようなものではない!」と正論を言うも、黒部は即座に反論を返す。

「正式な手続きは時間がかかる。正式な手続きを行ってからの行動では、先に詐欺集団にドリームキャッチャーを奪われてしまうかもしれない。こういう手法を致し方なく取るという事はよくあるんだ。後から事後承諾という形にはなるが、問題は起きない。しかし、君にも選択する権利がある。また後日、あの喫茶店で会おう。その時にどうするか結果を教えてくれ。亡くなった君の友人の為に、君がすべき事を考えてみてくれ。」

 

つづく