かわいいと言い出したら沼

某男性声優をかわいいと言い出して数年経過中。ディアなガールですが、もう女の子じゃなあい。

リーライ 感想レポ②

リーディングライブ『カラーズ』

10/28 2日目(昼公演)Bチーム公演 ライビュにて

 

【後日 喫茶店にて】

以前と同じ喫茶店に集まった二人。

緑川は黒部に顧客の個人情報を渡してしまいます。ちょうどその時、緑川の携帯に電話がかかってきます。

「はい、緑川です。どちら様ですか?」と尋ねるも「君の目の前にいる男は危険だ。今すぐその男から離れて逃げろ。」と緑川にとっては見知らぬ男の声(※神谷さん)で警告がされます。

「目の前の男からって……それってどういう事ですか。あなたは誰なんですか!?」と動揺した緑川を見て、通話中の携帯をもぎ取る黒部。黒部が電話に出ると同時に通話は一方的に切られ、相手の正体は分からず。

 

「一旦、ここから離れましょう。ホテルをとってあります。そこならセキュリティもしっかりしているところだから安全です。」と黒部に促されるままに、ホテルに向かう緑川。

 

(緑川くん、大丈夫???あぶなくない?びーえる展開にはならないって頭では分かっているのに、心ではびーえるにありがちな展開になりそうと思ってしまう自分がいる、、、)

 

【ホテルにて】

ホテルにて、ここ一か月の灰原の着信履歴やメール履歴を確認してみるも情報は全く得られず。何者かによって情報は既に消されてしまっているようだった。2週間前に緑川と電話した記録も消されてしまっていた。

 

収穫が何も無かったことに肩をおとす2人。気落ちした緑川を慰めようと、「酒でも飲みませんか?」と提案する黒部。2人で酒を飲みかわします。

お酒を飲みながら、緑川は『子供の頃に灰原に助けてもらった話』を黒部に話します。度胸試しと銘打って、荒れた天候の中で山に登りに行ってしまった緑川少年と灰原少年。足元が悪かったせいで、2人とも崖から転落して怪我を負ってしまった。灰原少年は軽傷だったものの、緑川少年は輸血が必要な程に大怪我を負ってしまう。そんな時に、病院で輸血提供してくれたのが灰原少年だったのだという。

「俺の身体には、灰原の血も流れている。あいつの為にも、俺はあいつの無念をはらしたい。」と熱く語る緑川であったが、この場面で急に意識を失ってしまう。

 

意識が戻った緑川に、再び電話がかかってきます。

先ほどの喫茶店で電話をかけてきた男と同じ声(※神谷さん)で、「今すぐ、そのホテルから出ろ。理由はテレビを見ればわかる。そこにいたら、警察に捕まるぞ。」と強い口調で指示してきます。戸惑いながらテレビのニュースをつけると、自分の名前が指名手配犯になっているではないか。

 

テレビを見て軽くパニックになっている緑川に対して、「お前が黒部に渡した顧客の個人情報の中に、顧客の銀行の口座とパスワードも含まれていたんだ。それを使って奴は顧客の口座から多額の金を引き出した。お前はその事件の犯人に仕立てあげられている。黒部と飲んだ酒に睡眠薬が入っていたのさ。お前は黒部に騙されたんだ。」とわかりやすく状況を説明してくれる神谷さん。

 

そんな事をしている間に、ホテルの部屋の前には緑川を捕まえようとしている警官が何人も来てしまう。警官の怒号と何度も強く扉を叩く音が響き渡ります。

「ここで警察に捕まるのが嫌なら、窓を開けて隣のビルの屋上に飛べ。屋上に着地したら、ビルの地下まで走れ。そこで合流するぞ。」と指示してくる声に従い、緑川はホテルからの逃亡を決意します。窓を開いて隣の屋上に飛んで床に着地するまでの足元の映像とともに、怯えながらも飛ぶ緑川。地下まで一気に駆けおります。

必死の思いで地下に到着。そこで待っていた謎の男に車の中に連れ込まれて、薬を嗅がされ、再び意識を失う。

 

(階段のシーンも、車もハンドディスプレイで演出されていました。階段を急いで駆け降りている事を表わす表現がよかった。アンサンブルの人は大変そうだけどさ。この逃亡シーンは緊迫感があって結構ハラハラした。昔話のくだりで思ったのは、輸血がすぐに用意出来ないという事は、灰原も緑川も珍しい血液なのかな?ということ。それにしても、緑川くんが危なっかしいヒロイン過ぎる……。)

 

カラーズ と緑川】

場所は変わり、詐欺集団のアジトに到着。

神谷さん、江口くん、のぶくん、良平さんがステージに登場。

 

「青柳。こいつ(※緑川)、どうするんだ。警察に追われている人間を匿うなんてリスクが高い事はごめんだぜ。」と嫌そうな調子で尋ねる赤井(江口くん)。

緑川に忠告をし、緑川の逃亡を手助けした謎の男は『青柳』(神谷さん)という男であった。青柳が「彼は、ドリームキャッチャーのパスワードの手掛かりを握っているかもしれない男だ。あのまま警察に捕まっていたら、パスワードは分からないままだ。それに、あの灰原の友人だ。」と言っているタイミングで、緑川が目覚める。

 

青柳や自らの名を名乗り、自分達は『カラーズ』という集団であること、灰原とは面識があったこと、灰原はカラーズのメンバーであったことを、平静を保った声色で淡々と緑川に伝える。それを聞いた緑川は激昂。

「灰原を脅していた詐欺集団ってお前らか?!お前らが灰原を殺したのか?!」と激情に駆られるままに暴れだす緑川を赤井が制する。「麻酔が切れたばかりだというのに暴れるんじゃない!」と力づくで止めようとするが、緑川も全力で抵抗をする。

仕方なく、赤井は手に持った布(※急激に意識を消失させるような何らかの薬品を染み込ませていたと思われる)で緑川の口をふさぐ。緑川は再び意識を失う。

 

この辺りも声優陣は台本を持って動かない状態で、アンサンブルの方が色のついた仮面をつけて動作演技をしてくれていました。生アテレコの状態。

 

次に緑川が目覚めた時に傍にいたのは黄金崎(のぶくん)。

「2日間も寝ていましたから、ふらつくのも当然です。無理はしない方がいいですよぉ。赤井は元医者なので薬のさじ加減は大丈夫だと思いますけどね!」と、人懐っこく話しかけます。

そして自分自身の紹介や、他メンバーの事も話してくれました。「赤井はお金に執着していますが、僕はお金には全く興味ないんです。僕はお金よりも、いかに高度なハッキングを成功させるかに全力を尽くして楽しんでやってます。ゲーム感覚って感じ。あ、ここで活動するようになったのは、青柳さんに拾われたからなんですー。」とペラペラと饒舌に喋ってくれました。

 

「君、以前駐車違反をした事があるでしょう?先日、指紋を採取させてもらって、そこから個人情報を見させてもらいました。灰原とは、友人だったみたいですね。灰原の事、僕も彼を仲間と思っていたので、残念です。優秀な仲間を失ったのは僕らもショックです。」

 

「灰原の家についていた監視カメラの映像です。灰原が死ぬ時間の前後に、黒部が映っています。彼しか該当するものはいません。黒部が灰原を殺しました。」と映像を見せつつ、黒部が親友を殺した真犯人であることを伝える黄金崎。

 

黄金崎と過ごすことで様々な情報を得て、落ち着きを取り戻す緑川。どうして灰原は詐欺グループに入ったのかという緑川の疑問に対して、黄金崎がアッサリと答えます。「ボスのシラサワさんが、灰原の父親だからですよ。」

 

「勝手ではありますが、君の家から失敬してきたタイムカプセルの中身です。何か、パスワードについて思い当たりませんか?」と尋ねながら、黄金崎は緑川に向かって野球ポールを投げる。

ボールを受け取った緑川はこう言った。

「……今、パスワードがわかった。だから、灰原の父親だという『シラサワ』という男に会わせてくれ。お前らのことはまだ信用できない。」と交渉を仕掛けてきます。

黄金崎と緑川との会話の一部始終を見ていた『シラサワ』は「面白い男だ。」と快諾し、2人きりで会うことを約束します。

 

(お薬に頼り過ぎじゃない?!アングラ系だから!??急激に意識が飛ぶような薬を短期間で3回も使われた緑川くんだいじょうぶ??普通に考えて、当たり前に人体に害があるでしょ……。でもフィクションだからいいか。黄金崎とのシーンでの「パスワードが分かった」は、完全にブラフだと思っていたんだけど、最後まで見たら「ちゃんと分かっていたんだーー!?」って吃驚したよね。)

 

【オープニング&人物紹介】

ここでようやくオープニング。

登場人物が順番に1人ずつ、スポットライトを当てられて個性に応じたポージングをとっているんだけれどそれがめちゃかっこよかった。ハンドディスプレイをフル活用して組み立てて、キャラのフルネームと役者が一緒に並ぶんだけど、それがセンス良くて!!

ラストにシラサワ役の和彦さんが車椅子に座った状態で登場してくれました。役の名前に合わせて白いスーツでビシッと決めていました。

 

【カラーズのボス『シラサワ』】

緑川とシラサワとの対面。

「君は息子と友人だったと聞いている。どうだ。私とどこか似ているか。」と尋ねてくるシラサワに対して、「口元が少し似ている気がします。」と律儀に返す緑川。

 

「そんな事はないだろう。何故なら、こんな薄暗い中では顔なんてよく見えないに決まっている。親子だという先入観があるから、似ているような気がするだけだ。何も知らないで見かけたら、そんな事は思えないだろう。」と意地悪に返すシラサワ。

その言葉にムッとした顔で、「そういう、理屈っぽいところがあいつに似ています。」と緑川が返すと、「理屈っぽいのは苦手かい?ああ、否定しなくていい。君は、理屈っぽいのは嫌いなタチだろう。よくあの息子と友人でいられたものだな。」と少し面白がっているシラサワ。

 

「人ってグループを作りたがるものじゃないですか。あいつも、俺も、そういうグループには所属していなくて。そういうのもあって、話すようになったってのもあります。それにあいつはプログラマーになったし。プログラマーになるような人間って、群れない人が多いっていうか。」と緑川が言えば、「プログラマーにも色々いるぞ。群れるのが好きな人間もいる。一概に言えない。」と正論を言うシラサワ。正に『ああ言えばこう言う』状態でこれは緑川くん側からしたらストレス溜まるやり取りだろうなと思わずにはいられませんでした。

 

 

「あいつは、父親は小さい頃に死んだって言っていました。」

「君と息子は友人だったんだろう。友人に言えるか?自分の父親が詐欺で金を稼いでいるなんてな。自分が同じグループに所属したことも友人の君には言える訳もないだろうさ。」

 

「あいつが死んだことに対して、責任を感じていますか。」

「責任を感じない親がいると思うか?……俺はあいつがドリームキャッチャーを作っているのを知っていた。この俺でさえ挫折したプログラミングだ。その挫折した設計図を元にして、あいつは1人で作り出していた。本当はそれを止めることだって出来た。でも、俺の中のエゴが出てしまった。子が親を超えるのを、あれが完成するのを見届けたいと思ってしまったんだよ。それがこの結果だ。ざまぁないな。」

 

「私はね、末期ガンなんだ。もう長くはない。ただ、息子を殺した黒部に一矢報いたい。ドリームキャッチャーは一度きりしか使えない代物だ。黒部に一矢報いる為に、ドリームキャッチャーの力を使いたい。」と言うシラサワ。

緑川はパスワードを教える代わりに、条件を1つ出します。

 

(和彦さんの演じるシラサワは、ラスボス感がすごい。今まで出てきた登場人物の中で、一番アンダーグラウンドな世界にいる人間っぽさが出ていた。こういう役、すんごいハマっている。威圧感がやばい。

この会話の最中、車椅子に乗った和彦さんがステージ上を人力で押されて移動していたのですが、それが色々気になった。小柄な女性が姿勢をかなり低くして移動させていたのだけれど、あの体制で動かすのって結構大変だろうなと。車椅子もお体に合っていないし。(舞台小道具を身体に合わせる必要はないんだけれども、見れば見る程、違和感があって……。「末期がん」だと言う情報を和彦さんが言った時に、シラサワの末期がんって話は明らかに嘘だろうなと思った。敢えて、車椅子を使っているようにしか見えなかった。)

 

【仲間入り】

カラーズの3人が登場。そこに緑川も加わります。

「監禁部屋からどうやって抜け出してきた?」とザワつく3人に、「普通にドアの鍵が開いていたから出てきた」と、きょとんとした表情で答える緑川。

ドアの鍵はシラサワが開けたのだった。

緑川がシラサワに提示した条件、それは『カラーズに俺も入れてくれ!』というものだった。その条件を飲みこんだことを3人に話すと、赤井は怒りだす。

「こいつが入ったら、金の取り分が減る!」と主張する赤井だったが、もともと灰原がいたところに緑川がはいったと思えば、もともとの取り分は何も変わらないと宥められて渋々納得する。こうして、緑川もカラーズの一員になった。

 

つづく