かわいいと言い出したら沼

某男性声優をかわいいと言い出して数年経過中。ディアなガールですが、もう女の子じゃなあい。

入野自由 フリーライブ簡易レポ

入野自由フリーライブ DARE TO DREAM   in池袋サンシャイン 12月8日

 

昨日は夜勤終わりに4時間程度の仮眠を取っていました。16時頃に寝ぼけ眼でツイッターを開いたら、17時30分から池袋のサンシャインシティの噴水広場にて自由くんのセカンドアルバムの発売記念イベントのフリーライブを行われるとのツイートを発見。どうやら、立ち見の閲覧スペースがあるとのこと。仕事が終わった解放感と単純に興味があったので、急遽行ってきました。

 

まあまあ素早く準備して移動してきたにも関わらず、噴水広場に到着したのはライブが始まる8分前でした。ぎりぎりだったー…。2階3階の方はもう人で詰まっていたので大人しく1階にて閲覧しました。流石に4階まで行く元気はなかった。

平日の夕方だというのに結構な人数が集まっていました。閲覧スペースの後ろの方という事もあってか、ライブ前は周囲の人との距離も軽くゆとりある感じでした。この人数ではご本人の姿は見られない可能性もあると思っていたのですが、私の前の方は背の低い女性が多く、自由くんの顔辺りまでは見えました。前の人が背伸びしなければ見えるって感じでした。

まずは開演の前の注意事項をイベントに手慣れた感のある男性が説明してくれました。ペンラ禁止とか、当選で当たった人は赤いテープを無くさないでとか、そういった注意事項でした。

 

【MC①】

開始時間になり、自由くんの登場。「こんなにたくさんの人に集まっていただいてびっくりしています!平日のこんな夕方の時間によく来られたね…!来てくださってありがとうございます!」と周りの客の数を見て吃驚している様子でした。

 

「奥の方の方もありがとうね!」と嬉しそうな声をされていました。「君たち(恐らく前の観覧席の方?)じゃないよ。そこを通行している人に向けて言ったんだよ。」とも冗談めかして言っていました。この辺りのトーク時は全然本人の姿見えませんでした。

 

まずは「僕の事を知らない人もいるかもしれないので…」と、簡単に自己紹介してくれました。「『入るの自由』と書いて、入野自由です!」とハキハキ名乗っていました。

 

自分の歌活動の事について軽く触れ、そこから楽曲を提供してくださった方の話を主にしてくださいました。

以前、クレバのライブにゲスト出演した時に「ラップかっこいい!」と思ってから、ヒップホップに興味を持っていて、今回の「トップランナー」という曲ではそれに挑戦する事が出来たと話してくださいました。

また、「フレンズ」を作曲してくださった方が「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」の主題歌を手掛けた、Galileo Galilei尾崎雄貴さんという方だという事を紹介してくれました。熱く語っている姿が印象的でした。

 

1曲目:「フレンズ」

客が手拍子を軽くする中、歌ってくださいました。途中から歌に聞き惚れて地蔵になっている人も半数以上はいました。いつも思うけれど、彼の歌声の安定感はんぱない。

 

【MC②】

曲が終わると、水分補給してトークをまた始めるスタイルでした。ちょくちょく通行人を気にして、「聴いてくれて、構わないんですよ?」と声かけていました。

 

「HIGH FIVE」という曲に対しては、「カラスは真っ白、っていう有名なバンドがいてね。もし知らなかったら、聴いてみてもらうといいんですけど。」という語りから始まり、その中のメンバーであるギターのシミズコウヘイが楽曲提供して下さった事を話してくれました。「すっげーかっこいいんで、みんなも興味が湧いて聞いてくれたら嬉しいなあと思います。」とやや砕けた口調でリスペクトを強く出して語ってくれました。

 

「流星のキミへ」を作詞作曲してくださった方がTAKESHIさんが云々の話からTOKIOの話になったんだっけ。TOKIOの話をしていたのは確実なのですが記憶が曖昧ですな。

 

TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDについては、「おそ松さんのエンディングの人です。ちなみに、僕はトド松役で出ていますよ。」とこちら側が持っているであろう情報から導入することで分かりやすく説明してくれました。

 

「嘘と未来と」は佐伯youthKが作詞作曲されているんですが、「この方は、西野カナとかの楽曲も手掛けているんですよ。」と具体的な歌手名あげて紹介してくださいました。

 

今回のフリーライブのトークで思ったのは、自由くんが自分の事を知らない相手がここに幾分か混じっている為か、自分の音楽活動の流れや曲の成り立ちに対して割合丁寧に説明をしてくださっているなあということです。あと、作詞作曲して下さった方に対する厚い感謝と迸るリスペクトが前面に出ていました。

 

2曲目:「嘘と未来と」

 

【MC③】

ここで、また通行人に絡んでいましたね。「そこで『あれ誰だろ?』ってこっちを見ている女子高生!(通行されている女子高生がしたであろう眼鏡を直す仕草をする)入野自由です!入野自由です!」とアピールしていていました。通行人の女の子いいなあー笑

 

「おこずかいが厳しかったり、今月お金を出すのは難しいなーってことあると思います。ここで曲を聴いて『ああ、いいかも』って思って、興味もってくれたら、こんなに嬉しいことはないです。また聴こうかなーっと思ってくださったら本当に嬉しいです。」という事を話してくださいました。

「ここに来ている方の中に既にCDを買ってくださっている方がいるというのは存じ上げております。」という言葉も添えられていて、自由くんってこんな大人なコメントする人だったっけ?と失礼なことを思いつつきいていました。

横でCDの販売もしているという情報を押し付けがましくならないように宣伝できる話し方がいいなあと思った。

 

もう一つ宣伝していましたね。「今日の夜(※12月8日)25時30分からテレビ朝日の『BREAK OUT』 という番組に出演します!曲の事や僕自身のパーソナルな事など色々語っているのでもしよかったら見て下さい。『入野さんにとって、歌ってなんですか?』っとか…ちょっと難しい質問投げかけられました!」とおどけたように仰っていて、会場にいたファンからは一笑いが起きました。

 

「次が最後の曲になります。そんなに(合いの手が)難しくないので、みんなも声出して楽しみましょう!リズムから遅れたっていいし、楽しければいいから!楽しみましょう!」と声かけてくださいました。あと、「上の階の人は落ちないようにだけ気をつけてね!」と気にかけていました。

 

3曲目:「流星の君に」

最後の方のサビでステージバックの噴水3本が一気に吹き出す演出もありました。

 

「今日来てくれた皆さん、お仕事とか学校とかあるだろうに来てくれてありがとうございます!僕が見えない、僕から見えてない方もありがとうございます。いつも応援してくださっている方も本当にありがとうございます。噴水もありがと!(飾りにあった)ツリーもトナカイもありがと!」と感謝の言葉を述べてくださいました。照れたのか、後半ちょっと人外に感謝して笑いを取っていました。

 

30分間の短いライブでしたが、後ろの閲覧スペースでも十分楽しめました。安定の歌唱力をもつ自由くんの透き通った歌声を聴けて良かったですし、自由くんの1人喋りが新鮮でした。あと、場所がああいうところだからだと思うのだけど、お客さんに押されることもなく普通に棒立ちできたのが楽でした。大きな声を出す人や、かまってちゃんもいない感じで平和で過ごしやすかった。手拍子があってアットホームな感じだけれど、途中から聴き惚れて地蔵になっている人が多かった印象もありました。

 

リーライ感想レポ9(おわり)

【キャストからの一言】

※時間経過の為、主に神谷さんのコメントと挙動しかもう記憶にないです。

 

拍手が続く中、さっきの状態のままキャストが舞台にあがってきました。ひとりひとりコメントをしてもらいます。Bチームは神谷さん回しでした。初日はそのままの姿でしたが、二日目は両チームともに全員グッズのかぼちゃタオルを身に付けていました。

 

神谷さんは通常の表情で、完全にゴウガイ役から抜けていました。衣装のトレンチコートの前がハラリと開く度に律儀にきっちり直しているのが妙に可愛くて凝視してしまいました。

 

もともと神谷さんの身体に合っていないオーバーサイズのものなので、乱れるとだらしなく見えてしまうから気になってしまっていたのでしょうかね。いつものように進行しながら、合間合間に客席を見渡していました。(この神谷さんのトレンチコート姿は浪川さんがブログであげてくれました!浪川さんに感謝です。)

 

二日目の江口さんのトークがグダグダになった時は、収拾つかなくなりそうなところでぶち切るという乱暴な優しさを発揮したのに、同じ青二の野島さんが土トーク(農家トーク)でグダった時に神谷さんに助けを求めて視線を送ったら見事にぷいっと逸らして一切助けなかったのが印象的でした。

 

二日目の緑川さんが不意に「神谷くん、急いでいる?巻きにする?」と尋ねていたのですが、先輩のその言葉にちょっとびっくりした様子で「え?ああ、まあ、ライビュが2時間30分なので……。」と言葉少なにボソボソと話す神谷さんが素っぽかった。 

いつもだったら、時間がやばいってなったところで神谷さんが話を雑にぶち切るか、割り込んで「申し訳ないのですけれどライビュの時間が限られているもんで!すいませんが巻きで!」と説明しだすかというパターンかなと思うので、緑川さんの言葉に違うパターンが見られました。

 

緑川さんは吉野さんのあの演技には嫉妬したと仰っていました。同業者のベテランから己の技術に対して「嫉妬した」を言われるって、とっても嬉しいことですよね。

江口さんに対しては「いい意味で伸びしろがあるね!」と言っていたので、これもまだ若い江口さんにかける言葉としてはいい言葉かけだったなあと思いました。「若い人達と一緒にこういう事が出来て、良い刺激になった。」とも仰っていました。

あと、神谷さんのことを「神谷くん」って呼ばれているのがキュンッときました。同じ事務所の先輩から「神谷くん」呼びされている神谷さんを見るのが好きな人間なのでにやにやしちゃいました。

それと、緑川さんは「俺、そんなに変わらないと思っていたけれど、若い面子に囲まれると、『年とったんだなあ』って思う(笑)」って言葉を言っていたんですよ。

 

思わず、〈そんなことない!!何歳になっても緑川さんは可愛いし魅力的で素敵ですよ!!!〉という意味を込めて否定の首振りしてしまいました。

 

基本的に神谷さんの事を主に気にしつつ他の人に目を配っていたのですが、初日の緑川さんのコメントの時は完全に神谷さんへの凝視を完全にストップしていました。年取った発言に対して首振った後辺りで、ふと神谷さんに視線をやると、こっち方面の席を見てふにゃっと笑っていました。目が合ったと思い思わず緊張で固まった途端にスルッと目を逸らされました。なんでこんなタイミングで……。変な客いるわって思われたかもしれん……。

 

劇最中もかなり目は合ったのですが、ゴウガイの時の険しい顔で目が合うのと、キラミュンでの通常モードで目が合うのとでは恥ずかしさの度合いが違う……。書き漏らしましたが、リーライ最中にちょうど目の前に神谷さんの立ち位置があった場面がありまして。険しい顔で台本を見ながらも客席の様子も見ていました。肉眼で神谷さんの眼球の動きが分かるってやべえなと思いながら凝視していました。

 

吉野さんが自身の役作りでの喋り方について、「ここにいる人なら出来ます。」と言っていた事に対して、神谷さんがブンブン頭を振って否定していた姿が印象的です。確実に喉に負担がかかる喋り方だったので、強くは望まないですが、神谷さんや他の声優さんがトライしたのを聞きたいなとは思いました。そうそう、二日目のマロン役(吉野さん)の登場時に、ガト役の野島さんが一台詞だけ物真似してやってくださったんです。あれ面白かったなあ。

 

神谷さんからのコメント内容は両日ほぼ似た感じでした。

初日は「野暮なことを言うようですが…」と前置きしてからの恒例のネタバレ禁止のお願い。都内から離れるとライビュにも余裕がある場所もあるのでご都合合えば是非見て頂きたいです。「どこがまだ余裕あるかはお手数ですが各自で調べてください。」と笑って締めていました。

まずは緑川さんと野島さんがゲストに来てくださったことについて有難い事ですと触れ、来てくださった方への感謝とキラミューンを支えてくれてありがとうということを仰っていました。

 

 

「今年はちょうど、ハロウィンのド真ん中なのでハロウィンに関した話にして、グッズもハロウィンにしてみませんか。ハロウィンのデザインって可愛いし、そうしたら、グッズを身に付けた会場のお客さんも楽しく盛り上がれるんじゃないかって思って。」という事をタクシーの中で神谷さんが提案して、軽く打ち合わせした流れからこのグッズと台本が生まれたとのこと。こういう裏話をしてくれるのは嬉しい。

 

ただ、この話を聞きながら〈楽しい雰囲気になるかな、盛り上がって貰えるかなと思って作ったグッズを身につけてなくて、なんかごめん〉という申し訳ない気持ちがじわじわ湧きました。

二日目終わってから、かぼちゃタオル買ったよ。

 

お金の話は地味にプレッシャーになりました。

「リーライ、実はカツカツなんです。」って言い始めたのまでは全然良かったんです。そこからの「グッズの売り上げでなんとかならないかなと。」「グッズで稼ごうかなと。」はちょっと……その内情は、あの、……生々しい。

神谷さんのその話聞きながら、初日はそこは黙ってくれよって内緒にしてくれって手でポーズしてしまいましたもん。視界に入った時に変な客と思われても失礼と思われても別にいいやって。

初日はお金ポーズをそんな隠さなかったのですが、二日目は片方の手で時々隠しつつお金ポーズしていました。

うーん、届いたのかなあ…。たまたまかなあ。

DGSなら番組伝統の在庫芸とお金大好きキャラで笑えたんだけど、キラミューンの神谷さんはキラキラしているからさ……。なんか、びっくりしたの。

 

「本来なら、アンケート用紙を皆様の所に置いて、ご意見ご感想を書いて頂きたいところなのですが……何回言っても置きやしねーから!!」と口悪くなっていました。集計が面倒だし、人手が必要だし、ファンがキラミューン宛に意見を送ることは可能だし、アンケートやらない理由はいくつかあると思うのでそんなに乱暴に言わないで、思った(笑)

口は悪かったけど、ああ言えば、意見をキラミューン宛に送る人が出るだろうって思って言ったのかなあ。

二日目は「あんまり厳しい意見ばかりじゃ悲しいですけど……。」ってちょっと甘えたことを付け加えていましたね。「建設的な意見なら取り入れたいなと思います。」とも仰っていましたね。 

 

Aチームは保志さんにぱっぴーって言えたのが一番の思い出だなあ。

声優オタクになりたての頃、10年ちょっと前に素敵な声だ好きだと言って憧れていた声優さんにようやく会えて単純に嬉しかった。お金や距離の問題がなくなって気軽にイベントが行けるようになったのって本当に最近の話だから。

緑川さんに会えたのも、すっごい嬉しかった。

 

キャストコメントの後、公演終了でした。

 

 

(けんせつてきないけん)

グッズの内容をちょっと変えて欲しい。

シアライのグッズでポップコーンが出来たという事は食品でもオッケーってことでしょ?せっかくのハロウィンだったんだから、お菓子をネタに使う方がよかったと思う。具体的にはチロルチョコのパッケージデザインを変えるだけでもいいし。単に箱のパケを可愛くしてお菓子詰めるだけでもいいし。

あと、今回には関係ないけど洗顔の時に前髪あげる為のヘアバンドが欲しい。それなりに値段するグッズをイベントの最中だけ楽しんで後はつけないとかもったいないから、地味に日常で普通に使えるものが欲しい。ただし、トートバックとコップ類はもう十分です。

 

【祝花】

ファンミ金沢がある影響からか、数は少なかった印象。今回のタイトルやハロウィンを意識したイラストがある可愛いらしい祝花がいくつもありました。

ファン以外からのお花は7つかな。電波教師の東先生の紫一色祝花が目立っていました。 

 

f:id:dgsmki:20161111000706j:plain

f:id:dgsmki:20161111000757j:plain

f:id:dgsmki:20161111000929j:plain

f:id:dgsmki:20161111001059j:plain

f:id:dgsmki:20161111001153j:plain

f:id:dgsmki:20161111001348j:plain

 

なんやかんや言いつつ、リーライ面白かったです。

来年も行けたら行きたいなあ。

リーライ感想レポ8

ぼんやり生きていたらうっかりあげそこなっていました。つづきです。

 

【屋上まで逃げた3人と母ちゃん】

シュトルーデルとガトとマロンは暗闇の中を歩きます。「砂糖さんがいないので、明かりはつきませんよ。」とマロンが言うものの、マロンがガトの脇の下の敏感なところを触ると屋上の扉が開きます。3人は屋上に出ます。

砂糖がいなくなったので脇の下ネタのボケはもう無いと思ったら、まさかのガトで天丼がくるとは。あと、ガト役の喘ぎ声には不意をつかれてしまって笑いました。

 

「もし、パルが本当にあなたの息子なら、あなたは代わりに死んでいましたね。」というガトに「いいや、それはその時になってみないと分からないさ。そんなに簡単に言うことじゃない。」と返します。

「パルを置いて逃げる時、心が破けそうに感じた。俺が犠牲になれば、その心の苦しみからは解放されると思った。そうしなければ、心が破けると思った。でも、俺はパルを置いて逃げた。」というニュアンスの台詞を言います。「血が繋がっているとか、繋がっていないとか関係ないんだ。血が繋がっていなくても心が通いあっていれば家族なんだ。パルは大事な家族なんだ。」と続けます。

 

ピザ屋さんの良い香りが漂ってきて、3人は揃ってその薫りを嗅ぎます。そうこうしているうちにシュトルーデルがピザ屋の近くを歩いている母親の姿を発見します。

「ああ、あれは間違いなくかあちゃんだ!相変わらずひょこひょこ歩いてやがる!…かあーちゃん!かあーちゃん!!」と子供のように無邪気に大声で呼びかけます。今まで「婆ちゃん」呼びしていた姿なんてそこにはありませんでした。完全に息子のシュトルーデルでした。

ゾンビになった母親にショックを受けるでもなく、普通に呼びかけている姿に闇を感じました。当然屋上からの声にゾンビの母親が気付く訳もなく、シュトルーデルは肩を落とします。「俺にとっては、たったひとりの血の繋がった家族なんだよお……かあちゃあん……。」と泣きながら立ち尽くすのでした。

 

シュトルーデル役の見せ場はここでしょう。

緑川さんの泣きの演技には思わず涙腺が緩くなってしまいました。今まで飄々と冗談ばかり言っていた男の心が見えた気がしてグッと目頭が熱くなりました。割とどうしようもない屑男だけれど、カラ元気でみんなを不安にさせないように頑張ってきたんだよね……と妙に感情移入してしまいました。

浪川さんの母親を呼び止める演技も見ていて胸が苦しくなりました。母親は気付かないのに明るく呼ぶ姿が痛々しくて。泣きの演技には流石浪川さんだなと感じました。

両者とも本当に良いシュトルーデルの見せ場を見せてくれたと思います。私が泣きの演技が大好きということもあって印象的な場面となりました。

 

 

【マロンの残したもの】

場面は変わり、ゴウガイ以外のキャストが舞台に立ちます。画面はパンプキンファームのイラストに切り替わります。

 

ゾンビ騒動がおさまり、マロンが宇宙に帰る日がやってきました。

「マロンさんの使っていたあの機械を僕にくれませんか?」と砂糖が嘆願すると、「それは出来ません。人類には早すぎます。」とやんわりとした口調で拒否されます。

「人類が未熟というよりは、人類の社会構造がまだ成長段階なのです。」という内容の台詞を続けます。「それよりも、君が欲しがっていたものをあげます。後で楽しみにしていてください。」とサラッと伝えます。欲しがっていたものをちゃんと覚えていてプレゼントするとかマロンイケメンかよ。初日の私は砂糖が欲しがっていたものはすっかり忘れていたよ。

 

シュトルーデルが「神様、お願いだ。俺の畑のかぼちゃを美味しくしてくれねえか。このかぼちゃがうまくなれば、きっとうまくいくと思うんだ。」とまた懲りずに神頼みをします。

「いいですよ。これが、『悩みの種』だったのですね。」とサラッと叶えてくれます。マロンイケメンかよーー。

そこは自分の力で品種改良して美味しくすべきだと思うけどなあ。神頼みして、こんな騒動を起こしたのに全然学習してないとか恐ろしいな。

 

ここで場面が変わり、マロン役と砂糖役は一旦退出します。

次の場面ではマロン役のナレーションが入りました。

「ゴウガイは自分の犯した罪が世の中に知られてしまいましたが、その後、政治家の悪事を暴こうとしていた事や孤児への支援を行っていたとして人々に支持されました。彼の墓場には花が沢山添えられました。……しかし、彼はそこにはいません。」というような内容が読み上げられます。

ゴウガイは実はいい人でしたーというオチでした。ううーん、政治家云々のことは記者としてスクープを狙うなら普通のことだし、孤児への支援は正直そこまで目立って褒められたことではないし、自分で捏造記事書いていた記者に人々がそんな反応しなくない?支援の金額レベルにもよるけれど、募金なら誰でも出来る。号外専門の記者がそんなに支援に金を回せるとも思えないけど?とかツッコミしたい事は山々ですが、みんなが揃ったハッピーエンドの為にはこれでも良いかな。

 

ゴウガイが上手側に登場します。

「あなたはゾンビになって、死んだのでは?」とガトに不思議そうに尋ねられると、「俺もそう思っていた……しかし俺は気付いた。」と微笑むゴウガイ。

「ゾンビは死なない!」と強調の為にエコーをかけて宣言してくれました。ここでエコーを使うんかーい!

意味が分からない状態なのでぽかーんとしていたら、ゴウガイが説明してくれました。「新鮮な肉体だったので、『死ねなかった』というのが正しい事実です。昼は高い薬を飲んで症状を押さえ、夜は自主的に檻に入っています。」とのこと。続けざまに、「では、この前の取材の続きを『うかがえますかね?』」と尋ねる。

 

そんな最中、届け物が届きます。ガトが「Amazonからです。」と言いながら箱を受け取ります。これには会場から笑いがおきていました。

 

当然、箱にはパルの身体が入っていました。パルの情報を入れると、パルとして動き出します。箱におまけとして入っていたオルゴールが誕生日の曲を流します。

パル役が出てきて「足の調整がまだだからちょっと気持ち悪いけれど、他は調子いいよ!何回払いで買ったの!」と元気に復活します。

「男らしく、98回払いだ。」とシュトルーデルが答え、ガトが「中古品ですが、前回のを加えて、113回払いです。」と加えてくれます。

「シュトルーデルはパルを強く強く抱き締めた。しかし、パルは怒ったようにシュトルーデルを突き放します。」というナレーションが入る。キャスト同士抱き合うような事はありませんでした。

「父ちゃん、もう俺を置いて逃げたりしないでね!」と少し拗ねた様子で文句を言うパル。

屋上での会話からパルの復活は予想していたのですが、ちゃんと復活してくれてホッとしました。

 

途中からバタバタという足音のSEを流して登場したのは砂糖。「マロンさんの乗ってきた宇宙船がなくなった!僕の撮った写真もすべて消えてしまった……。あれがあったらスパイ活動も卒業になったのに~~!」とスパイであることを隠しもせずに悔しがります。

でも、代わりに僕の名前が入った新品のギターが置いてあったと喜びます。

 

場面が変わり、舞台からキャストが退場します。薄暗くなったステージの後ろの画面には青い地球と宇宙が写ります。舞台にはドライアイスが流れました。

舞台下から赤と黄のボーダー柄の巨大なバルーンが登場し、その下についた籠にはマロン役が乗っていました。マロンは地球人を滅ぼそうとして、地球までやってきたけれど考えが変わり仲間に攻撃を中止するように伝達してくれます。パルとガトとの交流の時、ちょうどそんな話も出ましたね。4万だか4千だかの戦闘機が木星辺りで待機しているんでしたっけ。

に上がっていって物語は終了となりました。

 

再び、キャストがステージに勢ぞろいしてお辞儀をし、舞台下に下がっていきました。この時の神谷さんの表情が肩の荷が取れたようなホッとした顔をしていました。ゴウガイの時の険しく激しい顔から一変して、穏やかでふにゃふにゃしていました。かわいかったー。しかも舞台下に捌けていくときに笑顔でぴょこぴょこ飛び跳ねてばいばいしてくれて、ウルトラキュートでした。他のファンにそうじゃないって殴られてもいい。役から外れたた神谷さんが断トツでかわいかった。

拍手はキャストが捌けてからも続きました。

 

 

感想レポ9あり

リーライ感想レポ7

【ゾンビに食われる】

扉を砂糖がちゃんと閉めなかった為、ゾンビ達が会場の中に入ってきてしまいます。

ドンっという音と、画面には水面に石を投げいれたような波紋が連動して表示されます。それに合わせてキャストが怯え警戒するように一歩二歩と下がります。

 

再び登場したゾンビを前にして動揺と緊張が走るキャスト一同。ステージ中央の舞台装置が回転し、キャストが立っている床が動き出します。口々に矢継ぎ早に台詞を言うのですが、砂糖の台詞が結構な長台詞でした。江口さんの時は台詞を無事に言い切ると拍手が湧きあがっていましたが、代永さんの時は特に拍手が無かったような。江口砂糖からは渾身の長台詞っぽさが出ていたのですが、代永砂糖は割とそれを感じさせなかったです。

二日目の吉野マロンはお茶目に1人だけその回転装置の上を小走りしていました。あの自由な小走りはゾンビを前に混乱した場に良いスパイスになっていました(笑)

 

拍手と言えば、違う場面の話になりますが、柿原パルが歌った時は拍手がかなり控えめな印象だったのに、のぶくんパルが歌うと一斉に拍手が起きていたという事もありました。どちらが良い悪いという話ではないですが、各自のファンの色がこういう場面で出たなと思いました。

拍手があることで、場面の流れを止めてしまうノイズとして捉えることもありますし、役者の芝居にいちいち拍手するのは逆に失礼かもしれません。私は結構この拍手してもいいのかどうなのかにところどころで悩まされました。何故か、のぶくんの歌には迷いなく拍手しましたが。

 

二日目のBチームはここのタイミングでキラフェスの写真撮影みたいに、お客さんをバックにして記念写真を撮りました。ゾンビの役者さんも舞台に集めて大集合でした。

特に明かしてはないですが、神谷さんのアイディアかなと思います。新聞記者というキャラの設定を生かしつつ、キャスト以外にも光を当てようとするところが、いかにも彼っぽいじゃないですか。とても良いサプライズでした。吉野さんが端っこで大仏のポーズしながら変顔していたので思わず吹き出しちゃいました。5秒程度しか画面に映されなかったのですが良いお写真でした。この写真、どこの雑誌が載せてくれますかね。それとも、FCに載りますかね。

 

「こんな状況なのに、この昂揚感はいったい何だ……?」とふと零すゴウガイ。「これこそが俺の求めていた号外なんだ!」と周りの制止の声にも構わず、ゾンビの群れに飛び込み、腕を食われる。「痛いィ!苦しい…!でも、腕を食われている俺の写真を撮らなければ……!記事を書かなければ……!」とその場から離れようとしないゴウガイ。「お前ら!俺が、どんな気持ちで!どんな気持ちでこの仕事をしていていたかお前らに分かるか!!」と叫び、舞台中央に向かいます。ゾンビ集団に担ぎ上げられたゴウガイは「痛い、苦しい。でも、なんて素晴らしい瞬間なんだろう。まるで、目の前の景色が虹色に見える!」と狂気を孕んだ様子で舞台から消えていきました。

 

Bチームの神谷さんはここの場面が最も印象的でした。狂気の色が強い迫真の演技でした。痛がりながらも、記事の為に自分の身体を犠牲にするところが最強にクレイジーでした。声の演技もさることながら、表情にもキャラが憑依しており、鬼気迫ったものでした。声優という職業を考えたら、ああやって表情でも訴えかけることって出来る人と出来ない人がいると思うのです。姿勢や表情を変えずに声だけ変えるのが声優としては一般的でしょうから。カメラを意識して表舞台に立つことが多い神谷さんだからあそこまで表情もつけられたのだと思います。カッと見開いた目でゾンビ集団に連れて行かれるのが目に焼き付いています。もともと、ぴろし17歳やDGSのキャラなどで憑依芸をぶちかましている神谷さんだから、あの鬼気迫った声と表情の両面からアプローチが出来たのだと思います。担ぎ上げられる時もヒョイっと担ぎ上げられていて、歌活動の為に鍛えた身体のバランス感覚と色々やらされた経験が生きたように思えます。

 

Aチームの保志さんのゴウガイはそういった面では、声優さんらしかったです。苦しむ声の演技は私好みの血混じりの痰がらんだもので文句のつけようもないほどに見事だったのですが、担ぎ上げられる時にちょっともたついてしまったのと、カメラへの表情アピールが神谷さんのを見た後だと欠けている印象をもちました。単なる我儘なのですが、正統派な保志さんの演技の方を先に見たかったなあ。

 

【パルの正体】

マロンが「ここは、朝シャワーを浴びて身体が綺麗な順に食べてもらうというのはどうでしょうか。」という提案をあげると、「笑えない冗談はよしてくれ!」と砂糖がツッコみます。

ここで突然、「ここは、僕がおとりになるよ。その間にみんな、逃げて。」とパルが言いだします。どうしてパルに勇気が湧いたのか、何故父親のシュトルーデルは止めないのかと疑問を呈するマロンに対して、「勇気なんて湧いてきていないよ。だって、僕は」と言うパルに「やめろ!」と怒鳴るシュトルーデル。

その父親の言葉なんてなかったかのように、パルは「ロボットだもの。」と何てこと無いように自分の正体を明かします。

 

「パル!」「やめろ!」とシュトルーデルとガトが声を荒げて制止する言葉と交差するように言葉を続けるパル。「僕は、人手が足りないから買われただけの産業ロボットなんだ。だから、温かいわらを踏む心地よさも、母親のぬくもりも知らない。全部、ネットで知った知識で、本当は何も知らないんだ。」と語っていく。

 

ここで、パルの歌が切なげに披露されます。「僕は何も知らない 月夜のみつばち ♪」と歌い終えると「さあ、僕に注目しろ!みんな、僕を見ろ!僕はスターだ!」と叫びながらおとりになり、舞台中央部でゾンビ集団に一斉に飛びかかられて故障してしまいます。画面には黄色い血しぶきが表示されていました。

 

立ち尽くす一同でしたが、ガトが「パルが作ってくれた時間です、今のうちに逃げるのです!」と一番に冷静さを取り戻します。「ガトは悲しくないのですか?」と尋ねるマロンに、悲痛で悔しげな色を滲ませながら「悲しいです!」「でも!あの子には命が……、命がありません!」と叱咤するように叫ぶガトの声に押されるようにして生き残った者たちは屋上へ向かいました。

 

ここはパル役の見せ場でしたね。最終公演ののぶくんの演技に周囲から鼻をすすって軽く泣く客もいました。

感動の場面なのですが、私の中ではこのゾンビの謎設定やキャラ像に思うところが色々あり感情移入出来ない感じでした。柿原さんものぶくんも良い演技でした。

 

【ゴウガイの末路】

そんな中、砂糖だけは「こうなったらどこで死んでも一緒だ。」とゾンビ化するゴウガイの元に走ったのでした。

「このゾンビ騒動記事を出そうとしたゴウガイでしたが、既に他社の新聞が書いてしまっていて今からではもう間に合わないことが判明してしまいます。」と吉野さんのナレーションが入ります。

 

ゴウガイは苛々した様子で舞台上をうろうろ動き、自分がゾンビになる前に記事を書こうとまだ記事として公表していない案件を思い起こします。「あれはまだ調べが完全についていない。」「あれも記事にするには中途半端だ!」と焦燥の色が強い声を荒げます。この台詞からも、ゴウガイの仕事に対する情熱がうかがえます。

 

「その時、彼の頭に浮かんだのは自分が今まで書いてきた記事に架空のものがいくつもあったという事を記事にしようというものでした。」というナレーションが流れ、ゴウガイはさっそくそれを記事にします。

ここの、ゴウガイが思いつく場面の時はカメラがゴウガイ役の顔をアップに撮ってくれていました。ピンク系のライトがゴウガイ役の神谷さんにあたり、顔をあげて、ハッとした表情をします。カメラでしっかり抜かれている事で、この表情が良く見ることが出来ました。

 

けれども、どうしても自らの悪事を書いた記事を添付したメールを送ることだけが出来なかった。そこに砂糖が現れます。彼が「体は大丈夫なんですか?」と心配そうに尋ねると、神谷ゴウガイは「ハハハ!なんだかもう逆に気持ち良くなってきちまったぜェ~。俺はもう既にゾンビなのかもしれないな……。俺はゾンビに見えるか?」と砂糖に笑いながら問いかける。ここの神谷さんは狂気そのものでした。ゾッとするほどに、アレはゴウガイという男でした。

 

「正直に言う、お前を、噛みたい。」と神谷ゴウガイが言い放つ様子がぞっとするくらいに色っぽかったです。

 

唐突に、「お前はスパイなんだろ?」と砂糖に尋ねます。「誤解です、違います!」と否定するも聞く耳持たず、スパイだと気付いたポイントをあげていきます。無言でそれを聞く砂糖に「ばれたら、お前は国外追放になる!……やっぱり、俺とお前は似たもの同士だ。俺もじいさんに育てられて、身よりが無いんだ。」と劇前半の光子さん押しがうっすら生きてくる発言をしてくれます。

 

「ゴウガイさんが、僕に愛情を感じてくれていることは分かります。」と言う砂糖に、「愛情?シンパシーだろ。」と苦しげな顔で不敵に笑うゴウガイ。「そんな違い、どうだっていいじゃないですか!」と返す砂糖に、ゴウガイはお願い事を頼みます。「メールの送信ボタンだけが押せないんだ」お前が押してくれ、と。「ピストルなら机の引き出しに入っている。」と教え、暗に砂糖に自分を殺せと伝える。

銃声が響いて、この場面は終了。

 

感想レポ8につづく

リーライ感想レポ6

【会場に逃げ込む】

ゾンビから逃げる為、近くにある頑丈そうな建物に逃げ込もうという提案をゴウガイがします。建物に入る音がした後、舞台の上を含めて照明が落ちました。それは建物の中に入ったものの、真っ暗で何も見えないという状況を表わしていました。いつの間にか、キャストの皆さんは掌サイズの小さな懐中電灯を持っていてそれで周囲や自分を照らします。

ここの演出もミニライトを持った個々のキャストの個性が出ていて面白かったです。暗い建物の中を歩く場面だったのですが、台本と役者たちがだいぶ遊んでいて愉快でした。

 

吉野さんが無表情で顎下にライトを当てているのが典型的な使い方ながら笑っちゃいました。後方の柿原さんや江口さんがライトをあっちこっちに振り廻して遊んでいるのに対して、前方の神谷さんは照明が落ちた直後以外はあまり遊ばずに険しい顔で自分の台本を照らしていました。

 

Bチームは何と言っても、緑川先生がサービスしてくれました。真に御馳走様でございました。突然の腐女子大勝利展開に声を殺して大興奮でした。興奮の声を噛み殺して赤面するばかりというのは映画同級生以来です。ありがとうございました。

台本はエロいものじゃないのに、いやらしい声ばかりが耳に残っています。腐女子大勝利であります。受けの神様ありがとう。感謝の極みであります。

 

「誰だよ、俺の肩を触ってくるやつは!」と緑川さんが言うと、柿原さんが「父ちゃんだったの?俺だよ。…じゃあ、ここは?」と急に色っぽいBLボイスで尋ねてくる。「アッ♡そこは…耳…ッ♡」と数多の受けをこなしてきた技術を披露する緑川さん。「じゃあ、ここは…?」と引き続きBLボイスな柿原さんに「そこは…ッ頭の上…♡♡」がエロ過ぎでした。

 

ええっと…その触っちゃった頭ってもしかして亀…。

思い出しても、ほんとにえっちだなあ…ほんとにえっちだなあ…。緑川さんの吐息混じりの喘ぎ台詞が生で聞けて幸せでした。柿原さんもBLボイスありがとうございました。神谷さんはこの流れには乗らないの?!どうなの!?と内心酷くザワザワしながら待っていましたがそれには参加してきませんでした。ホッとしたような、残念なような……。

 

砂糖がマロンの足を踏んだ場面も挿入されていましたね。「ちょっと!足を踏まないでくださいよ!」と怒るマロンに対して、謝りつつも「僕は今、感動している!宇宙人(神様)の足を踏むという僕の一歩は、人類の月への一歩と同等のものだ!」と感激に身を震わせている砂糖。その後の吉野マロンの「触らぬ神にたたりなし……。」とぼそりと呟きながら無表情で顔を自分でライトアップしているのが超面白かったです。

 

柿原さんが江口さんの脇の下の敏感なところを触ると、「ぁああん!」とギャグ臭強めのちょっと色気に欠けた喘ぎ声をあげる江口さん。何故かその声で会場の照明がつきます。BL展開に喜んでいた顔がキャストに見えてしまうと初日クッソ焦りました。腐女子のあぶりだしされました。

 

吉野さんが「砂糖さん!いったいどこを触られたんですか!?」と腐女子さながらの生き生きとした様子で尋ねると、「わ、脇の下の敏感なところです……。」と少し泣きそうな声で恥ずかしそうに明かしてくれます。この台詞の時の江口砂糖は、よしよししたくなる可愛さがありました。照明のスイッチが砂糖の弱いところって、どういう頭の構造をしていたら思いつくのだろう。謎である。

 

再び照明が落ちて、柿原パルが歌います。トトロの主題歌の曲調で「歩け~♪歩け~♪歩け歩け~♪歩くの大好き~どんどん歩け~」と無理やり歌詞を変えて歌ってくれました。道中気分を盛り上げる為に明るい歌を歌うというあるあるネタをぶち込んできました。思わず笑っちゃいました。

再び、砂糖が脇の下の敏感なところを触られて照明がつきます。

 

「なんだか、シャンプーとリンスの良い匂いがする……。」という台詞と砂糖の喘ぎ台詞ともに照明がつくと、キャスト陣が会場の客を認識しだします。「ここにこんな人数の人が避難しているなんて……!」と驚きを露わにします。

つかつかと足早に私の座っている席の方角に歩いてきた神谷さんが「みんな、どこから来たのー?」と柔らかい声と笑顔で尋ねてきたので動揺していたら、方向転換して下手側に向かって歩き「電車で来た?そう!」と笑顔を零します。ゴウガイの険しい顔が一変して、声優雑誌でよく見かけるあのにっこり笑顔になっていました。神谷さんと近距離になる瞬間は今までのイベントで何回かあれど、満面笑顔の状態での近距離はなかったので失礼ながら相当凝視しちゃいまいした。やっぱりあの笑顔かわいい。

柿原さんや江口さんもニコニコした顔で近くに来てくれたのですが、足早に舞台上を動き回る神谷さんの事を必死に凝視していた為、二人の様子分からず。近かったのに、何だか惜しいことをしました。

 

キャストの誰かが、「なんでここにいるの?」と客に振ります。初日Bチーム公演では客がどう答えていいのか明らかに戸惑っていました。この展開に戸惑わないわけなくない??普通に「リーライがあるから」と答えていいのか「私たちもゾンビから逃げてきた」と答えた方がいいのか分かんなかった。

初日、「なんで、ゾンビが発生したのかわかった人いるー?」という質問に、客舐めてんのかよと思いましたが、手を挙げさせる間も置かずに即行で神谷さんが台本進めていったので置き去りにされた感がありました。客が戸惑っているので、結構強引に台本を進めていた感じでした。すまんね。

お客とコミュニケーションを取る場として用意された場面なのだろうなと思ったけれど、初日Bチームはコミュニケーション取れてなかった感じでした。

二日目Bチーム公演は客が質問にまあまあ答えられていましたが、改めて考えても、この質問達を問われてもあまり……って感じでした。ここの客に話しかける箇所は正直要らなかった。ただし、二日目のライビュ用のカメラに向かって足早に駆け寄って「助けてください!ここに閉じ込められています!」と真面目な表情でふざけだす神谷さんはウルトラキュートでした。あの懇願に不覚にもキュンとしてしまいました。

 

この客とのやり取りが終わってから、何故ゾンビが発生したのかをキャストが回想し整理しだします。この回想してくれたのは特に必要性感じなかったかも……。ぶっちゃけ、そこまで理解力がない客と想定されているのかなって思っちゃった……。分かりやすくするための親切さなんだろうけれど、一言でサラッとキャストの誰かが言い当てて終わりにして良かった……。

ただ、「まずは砂糖さんの脇の下を触って~」云々のボケは面白かったけども!

ここで、改めて神谷さんの声で「実はそうなんじゃないかなーってわかっていた人!」と挙手させられました。客がわかってない訳ないじゃんーってなりました。

 

最終日のAチームは対照的でしたね。客との掛け合いする箇所の台本の流れはかなり雑になっていて、もはや質問の台詞と客の答えるべき回答を答え合わせする状態でした。キャストの「もう4回目だから分かるよねー。次の質問と答え分かっているよねー。」というのは内輪感が溢れてしまっていてどれはそれでどうなんだろうって感じでした。複数公演来ている客は本会場にはそれなりにいますけど、初めて今年のリーライを見る人もいるし、雑がいいかというとそれも微妙なところです。難しいもんですね。

照明がついたところでささっと台本の進行をする安元さんと保志さん代永さん、愛嬌を振りまきながら進行の助けをする木村さんという形で統率取れていました。

 

その中で、下手側の客を見上げるように黙って手を振るというのぶくん。下手側にいた客が手を振りかえすと、にこにこと手を振りかえしてくれました。この時、たまたま下手方面席にいて良かったなーと思いました。

おてふりのぶくんかわいいーーー。のぶくんかわいいよーー。

手を大きくゆっくり左右に動かしてワイパーの動きをし始めたので、相当数の客も動きを真似っこして遊びました。数回やったところで安元さんがちゃんと気付いて「そこは何やってんの?!何の集団!?」とあの低音声で爽快にツッコんでくれたので、真似っ子ワイパー遊びは終了。そういえば、ライビュにはあの客が真似っ子している様子写っていたのだろうか?

安元さんの「正直言って、俺は戸惑っている!」には、のぶくんと客の行動に戸惑わせてすみませんー。キレのあるツッコミありがとうございますという気持ちでした。

ライビュのカメラ弄りもありましたが、保志さんがドアップで写っていたくらいで割とあっさりしていた気がします。

 

Aチームは暗闇を進む場面では代永さんがいい仕事をしていました。緑川さんと柿原さんがBLならば、代永さんはギャルゲーでした。本気の美少女ボイスで「アッ!///」「そこはッ脇の下の敏感なところッ!////」と言っていて、超興奮しました。30代の男の声とはとても思えない女声でした。あんなん完全に女の子じゃーーーん!!凄い!!そのまま高音声キープしていて欲しいものです。

 

のぶくんパルの歌は自分の曲のアレンジでした。「笑顔の歩けー涙の歩けー♪」と可愛く歌っていました。序盤ですぐに「未来スケッチ」だと察知した客が手拍子を始めたのですが、ちょっとビビるくらいにその手拍子が会場全体で揃っていました。どの客も手拍子していて、のぶくんの周りを巻き込む力って凄いなと思いました。あの手拍子はキャストも吃驚して当然ってレベルだった。劇の最中で自然とここまで手拍子が綺麗に湧きあがるっておかしいだろ。

 

のぶくんと浪川さんの会話の部分は、緑川さんの事があったので「もしかしたらちょっとそういう期待していいのかも…?!」と勝手にソワソワしていたのですが、そんなことはなかったです。このお二人はBL作品には出演しない(濡れ場のないものなら、たまに出演していますが…)ので、当たり前ですね……。ちょっと期待した私が愚かだった。

無邪気に浪川さんに乗っかるのぶくんと「お前、調子乗んなよ!ほんとに乗るなよ?!」といつものように温かく叱る浪川さんという癒される構図でした。

 

感想レポ7につづく

 

リーライ感想レポ5

【ゾンビ発生】

薄暗くなり、墓場のセットがシュトルーデルを乗せた状態のまま移動し、下手側に設置されます。階段のセットは取り払われ、舞台にはマロン、ガト、パル、シュトルーデルの4人が登場となります。

 

「体の一部なんて手に入らないかと思ったが、髪ならこうして手に入った!」と、死ぬ1週間前に美容院に行ったおばあちゃんの髪を入手したというシュトルーデルが誇らしげに毛髪を持ってきました。

「モヒカンにしたんだよね!」とパルがおばあちゃん情報を挟みます。

ファンキーな婆さんだな。とりあえず、おばあちゃんの死因は突然死だろうね。良い死に方したねぇー。

 

美容院に1週間前の髪が残っていたというのが甚だ疑問しかありませんが話の流れを作る為には目をつぶる箇所なのでしょう。

ともあれ、その毛髪があれば、「墓場に眠るおばあちゃんの身体を再利用できます。」「体の設計図が分かれば、そこから再利用が可能です。」とマロンは生き生きと話します。この場面の時はもう吉野マロンの声には抑揚がついてやや早口な丁寧語になっていました。画面にはDNAの動画が映し出されます。

 

マロンの持つ機械の力でおばあちゃんが再生されます。機械を表わす演出は、マロンの怪我が治った時と同様に薄暗い会場に機械音を響かせてライトを持った男達が数秒間出てくるというものでした。

 

「今、終わりました。」というマロンの声を受けて、「ほら、拍手拍手!」とシュトルーデルが会場に拍手を促します。

初日のBチームでは、(また急に客席の事を意識した発言入ってきたな。そもそもそんな拍手する場面じゃないのでは?そんな促されるほど客の反応悪かった?リーライ初見で反応してもいいタイミングが分からないから控えめにしていたのにな……。キャスト的にはどのあたりまで客の反応があると考えているんだろう。)と悶々と思いながらも緑川さんの声に促されるままに拍手するという感じでした。この台詞はアドリブなのかと思っていたのですが、3公演ともありましたね。初日、内心結構これに焦ったわー。

 

そんなシュトルーデルも、何が起きたのか分かっていない様子で「今、何をやったんだ?」とマロンに尋ねると、この一瞬で「地下1.8mの地点で腐敗が始まっているおばあちゃんの身体を再利用して」を生き還らせたと説明してくれました。

ここで不自然さを感じたのは、今まではそんな単語出て来なかったのに急に飛び出してきた『再利用』という単語。吉野マロンは特にこの単語を強調して説明している印象を受けました。良平マロンも強調はしていましたよ。マロン役キャスト、超親切。

 

墓場の方に体があるので、そこにいるだろうということで一同は墓場に向かいます。しかし、おばあちゃんの身体は見当たりません。

戸惑う彼らの目に飛び込んできたのは、町から立ち上るいくつもの黒煙でした。不穏なBGMが流れ出し、何やら異常事態が発生したことが容易に窺えます。

 

パンプキンファームの人々はシュトルーデルのトラックに乗りこみ町に移動することに決めました。この時にガトが運転席に乗って、マロンとパルを助手席に乗せてシュトルーデルは荷台に乗るという不憫な配置になっていました。「何か問題、ありますか?」と尋ねるガトの台詞がいい感じにS気溢れていました。この時の緑川さんのしょんぼりした様子が可愛かった。

ガトの運転する車は時速120キロ出して、町に向かいます。二日目はこの愛車のトラックの事をシュトルーデルが「グリーンリバーライト号」と命名。思わず笑っちゃいました。緑川さんの適度に遊び心を入れてくるところが流石で、キュンっとしちゃうわ。

 

Aチームの良平さんですが、この場面の時には、ぶりっ子臭のする可愛らしい口調と声のトーンも上がっていました。この場面の良平さんのマロンの雰囲気は「きゅるるん☆」って感じでした。きっと、のぶくんのパルをモデルにしたからかな……。

安元さんのガトは有無を言わせない力強さでシュトルーデルの乗る場所を荷台に決定づけていたのでドM心が擽られました。鬼灯さまっぽかったです♡

 

【ゾンビから逃げ惑う】

場面は変わり、神谷ゴウガイが舞台中央奥から登場します。画面には炎で照らされた看板が写り、荒れた町の状況が見てとれます。劈くような女の悲鳴と、混乱した場を表現する緊張感のあるBGMが流れ、舞台を照らすライトも赤になります。

 

ゾンビの恰好をした役者さんも複数人登場します。4人くらいが舞台から落ち、会場をうろうろしだします。動きとメイクを含めた恰好がゾンビそのものだったので不気味でした。冒頭のゴウガイの台詞から予想はしていたのですが、実際に舞台から飛び降りてきたときには、ちょっとテンション上がっちゃいました。このホラーアクションな演出とても良かったです。

ただ、3公演とも通路には近くない席だったので接近されず遠目で見る感じだったのが心残りです。ゾンビさん達はカメラさんに襲い掛かって、だいぶハッスルしていました。カメラ視点で襲われている映像が画面に映し出されていました。

 

「どういうことだ?こんなのは予定と違っているぞ!」と険しい顔で焦りを滲ませるゴウガイ。「おい、お前!まだ昼間だぞ!本番は夜だ!」と現れたゾンビ達に声をかけるも無視されて苛立ちを隠しきれません。

あからさまに苛々している神谷ゴウガイでしたが、急にハッとした様子で客席を意識しだします。「ああ、御見苦しいところをお見せしました!」と胡散臭くにこやかに微笑む様子は、冒頭説明で現れたあのキャラでした。貼りつけたような微笑みを浮かべて「こういう時は、お教えしましたように『睨まず、触らず、戦わず』ですよ!」と平静さを取り繕います。

 

保志さんのゴウガイは自分も動揺している中、客席を安心させようとして声をかけたニュアンスを感じました。その一方で、神谷さんのゴウガイは自分の苛立ちや動揺を悟られたくないように、人当りのいい外面の仮面を被った印象でした。

両チームのゴウガイ役は台本の台詞に対して非常に忠実なのが特徴でしたね。

逆に、アドリブをいれていたのはのぶくん、良平さん、浪川さん、安元さん、江口さん、緑川さん、といった面子でしょうか。

Bチームが割と堅実に与えられた台本の台詞を守る派が多かったなあと思います。キャストから振られるとサービス精神旺盛に色々やってくれる代永さんや保志さんの加勢もあり、Aチームの方は客が喜ぶように柔軟に合わせてきた印象はありました。

神谷さんはアドリブをしない人なので、Bチーム所属で良かったなと今更ながらに思います。

 

そんな緊迫した状況にパンプキンファームの人々も到着します。この状況にまるで動揺することなく、自由に振る舞う彼らからは異常者感が出ていました。暫くして、「あれ、ゴウガイさんいたの?」とようやく認識されるゴウガイ。

「最初からずっといました!何度も喋っていましたよね!?普通気付くよね?!なんで気付かないの?!」と律儀にツッコミいれて喚く様は、チョロ松を彷彿とさせました。神谷さんの畳み掛けるようなツッコミ、好き♡

 

その言葉を受けて、「普通気付きそうでも、気付かないこともあるもんだぜ……。」と重々しげに話しだすシュトルーデル。ズボンを脱いだ時に社会の窓が全開だったことに気付いたという日常ネタをやたら意味深に話します。

ゴウガイが「社会の窓って、もう死語だから!死語過ぎる!」というツッコミをするも、再び「ある日、朝ごはんを作ろうとして、ズボンを脱いだらさ……」と似たような出だしのボケをかますシュトルーデル。「ご飯作る時に脱ぐ必要ある?!脱ぐな!」とツッコんだのちに、それらの話はまたの機会にお聞きしますので!と話を一旦終了させました。

 

ここで二回目の点呼が取られます。

普通、点呼は危機から脱した時に安全確認として行われるものなのに、パンプキンファームの人々は危険な物事に立ち向かう前に点呼をとるという習慣を持っていました。

 

点呼をするパルが「年齢順にする?」と尋ねると、ガトが「それでは誰が一番年上なのかお客さんにわかってしまいます!」と拒否。この拒否の仕方で、この順は役柄ではなく、演じている声優さんの年齢で点呼とるつもりのようだと判明。1回目の点呼はキャラで取ったのに、今回はキャラじゃないのかよ(笑)

「じゃあ、体重順にする?」というとマロンが「体重、分からない」と発言。こっちはキャラなのかよー。統一しようよ(笑)

「では、性格のいい順にしませんか。」とガトが提案し、みんな即座に「1!」と声をあげてお手上げして「これじゃ決まらない!!」と断念。

Bチームは出遅れた人がいたようで、おのおのが「1!」「俺だ俺だ!」とぎゃあぎゃあ騒いでいた感じでした。初日か二日目が忘れましたが、神谷さんがぴょんぴょん跳ねながら主張していたのが可愛かった。ここの点呼は各自のキャラ像をかなぐり捨てて1を取り合う光景が愉快でした。Bチームの二日目は出遅れないように各自が声のタイミングを視線で計っていたのが地味に面白かった。

Aチームの二日目は綺麗に「1!!」と全員の声とタイミングが合っていました。良平さんが「神様ですよー!?」と説得しようとしていたのと、全ての声を低音と声量で叩き潰す安元さんの「1!」にめっちゃ笑っちゃいました。声量と声質の力半端ねえ。安元さんの声の力強さやばい。

結局、4つ目の提案でようやく点呼のテーマが決まりました。こんなんじゃゾンビにやられるって(笑)まあ、ボケとしては面白かったです。

Bチームの初日は「じゃあ、良い声の順にしませんか」という結論になりましたが、二日目は「じゃあ、ラップが上手い順で」となりました。神谷さん以外はみんなラップで台詞を言っていました。思いのほか野島さんのラップが上手くて感嘆してしまったのと同時に、妙なクオリティの高さに笑っちゃいました。

Aチームは何の順番だったか忘れてしまいました。安元さんの声に全てをもっていかれました。あと、点呼を年齢順で取ろうかという提案の際に、「それではお客さんに誰が一番おじさんなのかわかってしまいます!!」と安元さんが台詞を少し変えてツッコんだのにも思わず笑ってしまいました。

 

舞台の上にいるゾンビに「お前たちはどこから来たんだ。」と尋ねると、墓地のある方角を示してくれます。ゾンビ、普通に良い人だ……。意思疎通出来るのかよ。しかも、特に襲ってこないのかよ。動きが気持ち悪いだけで、性質は穏やかなのかよ。じゃあ、ほっといていいじゃん……。

 

「皆様、こういう時は、私が申し上げたようにするのです!『睨まず、触らず、戦わず!』です!目を開けたまま死んだふり!」と指導するゴウガイ。一列に並んだキャストにゾンビが襲いかかるも、キャスト言葉を言いながらポーズを決めます。ゾンビはキャストのすぐ近くでピタリと止まります。動きが止まっていたら襲わないという不思議ミステリー。

「そうそう!」「その調子!」と神谷ゴウガイが褒めるのが、ゲームの声じみていました。Bチームの初日はそこまでおかしな動きはなかったのですが、二日目は柿原さんがゾンビとダンスしていました。二日目の神谷さんは立った状態でのけ反っていました。

 

一方のAチームはかなり自由でしたね。ゾンビとキャスト全員で躍っていました。付け焼刃でしょうが、各々それほど振り付け間違う事無く揃って踊れていました。予想していないサプライズでした。何度も公演を見ているお客もいるので、ポージングだけでは物珍しさに欠けるかもと思ってこのサプライズ演出をされたのだろうなと思います。キャストのサービス精神の高さを見ました。戸惑っている様子の保志さんを1人だけでセンターに出して躍らせるのは結構驚きました。なかなかの無茶振りだったと思います。保志さん、なんだかよくわからないことに付き合っていただき真にありがとうございました!

このサプライズダンスはどなたの提案でしょうか。…のぶくんかなー。まあ、キラキラビートでその辺のお話うかがえますかね?

あと、のぶくんに超近かったゾンビさんが羨ましいです。股間にゾンビの顔が来て「ち、近い……!」と引き攣っていたのを見て、浪川さんの股間タッチした報いを受けたなと思いました。

 

感想レポ6につづく

リーライ感想レポ4

【新聞記者の悪巧み】

墓地のセットがまだ動いている状態でも安定している吉野さんの落ち着いたナレーション声による場面説明から始まりました。

階段セットの上に乗った神谷ゴウガイが大仰に「ゾンビ事件」について語ります。「ゾンビが突如町に出現。人々は大パニック。ゾンビたちは無抵抗な人々に襲い掛かったとのこと。謎が…、謎を…、呼んで…、いる……。」とじれったく読み上げる。さすがに台詞はなんとなくでしか覚えていませんが、こんな内容の記事でした。神谷さんの声に合わせて、画面に記事の文字も畳み掛けるように表示されていていましたね。

 

ゴウガイは「俺の仕事は号外だ…。大きな事件がない限り俺には仕事がない。世間が平和であればあるほど暇で頭がおかしくなりそうだ。」と苦々しげに独白します。使い古されたネタではありますが、彼が行なっているのは『記者が自分で事件を起こしてスクープを作る』ということでした。

 

その大きな独り言を5分くらい前からこっそりと聞いていた砂糖が姿を現します。ゴウガイの計画を知った砂糖は「いいじゃないですか、最高ですよ!」とはしゃぐのでした。

こいつも屑属性キャラかよ!

しかも、ここで「何故、2、3回会った程度なんて嘘をついた?お互いに冗談を言い合った仲じゃないか。」とゴウガイが問う。それに対して、ケロッとした様子で「それには僕もびっくりしましたァー。何で、ですかね?」ととぼける砂糖。

 

そんな砂糖は「お願いですから、パンプキンファームに手を出さないでくださいよ。」と嘆願します。

その直後、意味深に「実はあの土地を二束三文で買おうとしているところがあるんです。」と情報を漏らします。「この話はまだ泳がせた方がいいですよ。大きくなるまで、ね。」と微笑む砂糖と、にやりと笑うゴウガイという、急にシリアスな雰囲気になっていました。

ここで砂糖は「しかも、この話、この後の展開に全く関係ありません。」と急にメタ発言ぶち込んできました。あのメタ発言にはちょっぴりびっくり。関係ないならこんな意味深に言うなや。でも無駄に深読みする前に教えてくれてありがとう。

 

砂糖に近づいて「お前と俺は似ている。似た者同士、同じ匂いがするんだよ…。」とシリアスに悪い奴感を出す神谷ゴウガイに対して、江口砂糖は「えー?僕そんなに匂いますかねー?」とすっ呆けた返事をする。

 

初日はここであまりの身長差に「ちっさ!」と客席からまあまあデカい声がしてしまいました。ここでも客席から軽く笑いが起きていました。キラミューンで江口くんの高身長はずっと弄られてきたし、神谷さんも何万回も言われ続けているだろうけれど、男性にしては小柄な体格だしね。私も軽く笑ってしまったのでなんとも言えないんだけれど、でも、普通にちょっと傷つくよね。シリアスなお芝居中に、意図しない箇所(身体的なもの)で笑いが起きちゃうのって良いか悪いかで言ったら後者だよ。二日目は初日の反応を受けてか、神谷さんが敢えて江口くんのすぐ傍に立って数秒グッと見上げていました。客の反応を受けて、立ち位置と動作を変えてきていました。

 

「うーん、同じ匂い?」と言いながら、神谷さんの頭を江口くんが嗅いでいました。嗅がれた神谷さんが「やめろ!」と手で振り払うものの、そんな軽い抵抗には負けない江口くんが更に嗅いできて、「やめ、やめろって言ってんだろ!」と腕を振り廻してガチ拒否していました。江口くん、先輩の怒号にも負けない強い精神でありがとう。あの「やめろ!」は本気で嫌そうでした。両日ともに嗅がれていました。

 

Aチームは、代永さんが階段の手すりにもたれかかって、保志さんの顔を下から覗き込む体制をとっていたのがナイスでした。安定している感は代永さんと保志さんのコンビの方が出ていました。神谷さんと江口さんのコンビは「頭を嗅ぐ」というアドリブが私のなかで破壊力あり過ぎてだな……。

 

【パンプキンファームの人々と宇宙人の交流】

下手側に階段セットが真横付けされ、正面に南瓜のセットが配置されていました。画面はパンプキンファームのイラストで、ステージには正面のセットの端に腰かけたパルと、同じ正面セットの裏部分に立つ宇宙人の二人だけが舞台上にいました。

 

「何故、私を見ているのだ」と尋ねられると、パルは「父ちゃんに見張っていろって言われたから。」とニコニコして言葉を返す。そうやって、会話をしていく中で宇宙人の名前が「マロン」という事が分かります。

「マロンかー。いいなあ。うちはガトも父ちゃんも砂糖も甘いものなのに、俺だけカロリー低めなんだー。」と不満げに零します。ここもパルの正体に関わる部分になります。

 

「何でマロンはそんな喋り方なの?一昔前のロボットみたい。」と指摘すると、「私のいる星では科学が進歩していて声に感情を込める必要が無い。」と説明してくれました。

それってさみしくないの。楽しいの?と尋ねるパルに対して、沢山の仲間とすぐに交信がとれるから楽しいと即座に反論するマロン。

声の他にも、「音楽にだって楽しいと悲しいは表現できるんだぜ!」ということで、違うパターンのメロディが1フレーズづつ流れます。画面に音譜も出ていてわかりやすかったです。

会話の中で、パルは「僕の夢はロックスターになること」だと明かします。一曲歌ってくれるのですが、全くロックではない曲調でした。ちゃんと、オレンジ色の画面に歌詞が映し出されていました。

 

『空を飛ぶための羽のように 白い光が 僕は何も知らない 月夜のミツバチ♪』

 

この歌詞の後半はパルというキャラとして理解出来るのですが、前半が今になっても消化不良です。誰か解説してください。

 

マロンとパルとの交流場面は声優ならではの見せ場でしたし、ユーモラスで面白かったです。感情を込めた声の見本として、パルが「こんにちは」の見本を見せます。普通にこんにちは、緊張した状態でこんにちは、泣きながらこんにちは、江戸っ子風のこんにちは、御用聞きのこんにちは、等…。最後に愛情を込めたこんにちは、を披露してくれました。「こんにちは。今日も、君は綺麗だね。」という乙女ゲーのキャラかよってくらいに甘ーい台詞でした。完全に用意されたサービスタイムですね、ごちそうさまでーす。美声に甘い台詞言われて喜ばない訳はないよ。

 

吉野マロンに振ると「情報を整理しています…。」と返答があって数秒後、「よっしゃ、出来る、出来るぞ…」と普通に喋り出すので面白すぎた。あの喋り方が馴染んでしまった後に普通に話されるとそれはそれで違和感が凄い。スラスラと感情を込めてさよならを連発する吉野さんのこれぞ声優という姿ににやけずにはいられなかった。しかし、江戸っ子のさよならが分からず、吉野マロンは止まってしまいます。

 

野島ガトが階段セットに上っていたので「ガトさーん、江戸っ子のさよならって何―?」とパルが尋ねると、「なんでしょうね…。ここはアメリカですので、カウボーイ風でしたらお答え出来ますよ。」と優しげに言った後、英語で言った後に日本語でめっちゃカッコよく言っていました。線の細い野島さんの美青年ボイスでそんな挑発的な台詞言われたらグッときちゃうだろ~~とテンション上がって興奮したのは覚えているのだけど肝心の台詞が相当曖昧です。「てめーの馬の尻尾を踏まないように気をつけな!」的な台詞だったように思うのですが、時間が経って冷静になったら全然「こんにちは」じゃなくね?と思ってしまって。

この野島ガトに対して、「こんちには、今日も君は綺麗だね。」と口説く吉野さんの声が優しすぎて綺麗過ぎて超テンション上がりました。サービスタイムをありがとうございました。

 

パンプキンファームの中では割と味の良いとされているマメかぼちゃを何故かガトがプレゼントとして投げて、マロンがキャッチする展開になってしまった為、マロンが乗っていたセットが上手側に寄りました。

二日目は野島さんが噛んで、マボかぼちゃと言ってしまい吉野さんが弄ってフォローする場面がありました。「マメ、かぼちゃ、です!」としっかり言い直す野島さんに不覚にもキュンとしてしまいました。か、かわいい。その後にガチで投げるフォームをする野島さんかわいい。「ちょ、ちょっと待て、フォームがおかしいから(笑)曲線を描くようにね?!」と宇宙人キャラを一旦置いて普通の状態になっている吉野さんもかわいい。

 

ミニゲームによるドキドキ感を出す為にこの場面を突っ込んだのだろうけど、単純にその策にハマりました。結果としては、2つかぼちゃを投げてどちらも取れませんでした。その代わりに普通に予備のかぼちゃが用意されていて、キャッチできなくても結果オーライでした。「私は神だ。」と言いながらサッと取り出してきたのには笑いました。

 

「パル、君のお母さんはどこにいるの。」と尋ねるマロンに、「別れたんだー!父ちゃんと仲が悪くってさー!」とにこにこと答えるパル。「そうか。君にとってつらい事を聞いてしまったようだ。」と3人の間に少し気まずい空気が流れたところで、「神様―ちょっとこっち来てくれー。」とシュトルーデルの声がして、マロンが「呼ばれました。」といそいそとセットに乗ったまま退場していくのが可愛かったです。

 

照明が暗めに調整され、階段のセットが正面を向くように動き、そこにパルとガトが腰かけます。

「父ちゃんって凄いよね!神様を膝で笑っている!」とはしゃぐパルに、「それを言うなら、顎で使う、ですよ。」とガトが修正する。

「パル、何故嘘をついたのですか。」と静かに問うガトに、「マロンが面白キャラになっちゃったからさー。冗談のつもりで!」と答えるパル。「冗談と嘘は違います。パル、嘘は言ってはいけないことなのですよ。」と諭します。

でも、私がパルの立場だったら、そういう嘘をつくよ。場が円滑にいく為の嘘ならついてもいいのになあと思っちゃいました。ここの家庭の教育を任せるのに父親は論外だけれど、ガトもイマイチ信用できないなと思いました。なんでもかんでも嘘は悪だと考えるなんてナンセンス過ぎ。

 

Aチームの方は、良平さんとのぶくんのコンビがいい遊び心出していました。最初の「見張っている」台詞は良平マロンの口調を真似て、「愛情の籠ったこんにちは」はのぶくんパルの真似をしていました。「それ、僕の真似ェ!?」とのぶくんが吃驚していて可愛かったなあ。良平さんの物真似は声質が違うのに意外と似ていました。流石仲良しコンビ。

安元さんに「嘘をついてはいけない」と諭されている時の、のぶくんパルが可愛すぎて鼻血出そうでした。

 

感想レポ5につづく