かわいいと言い出したら沼

某男性声優をかわいいと言い出して数年経過中。ディアなガールですが、もう女の子じゃなあい。

リーライ 感想レポ⑤

リーディングライブ『カラーズ』

10/28 2日目(昼公演)Bチーム公演 ライビュにて

 

【青柳とシラサワの会話】

いよいよ、偽カジノ作戦が決行される前日。神妙な顔つきで1人きりでシラサワの元を訪れた青柳。そんな彼に「不安なんだろう?」と見透かしたように声をかけるシラサワ。

「黒部の事が憎くてしょうがない」と心のうちを吐露する青柳の悲痛な声。

実は、青柳が以前愛していた女性が黒部に殺されていたことが判明。青柳の恋人はジャーナリストであった為、危険な情報に触れてしまったが故に殺されたというのだ。黒部とのやり取りの時のあの憎しみの表情が仲間を殺された事によるものだけでなかったことがここで分かります。

「国家レベルで物事が動いていた。お前の彼女に対して直接手を下したのは黒部だが、奴に殺す指示をしたのはもっと大きなものだ。あの中で、彼女の死は小さなことなんだよ。」と淡々と話すシラサワに対し、青柳は溢れる激情を堪えることが出来なかった。

「頭では理解しているんです!彼女の死は物事全体から見たら取るに足らないことだって!でも、奴に対するこの憎悪の気持ちを抑えることは出来ない……!」と顔を歪ませます。

そんな青柳を見て、シラサワは「弟子をとらない主義の俺が、何故お前だけを弟子にとったのか。それが分かるか?」と言葉を投げかける。そして続けざまにこう言った。

「それはな、お前みたいな奴の方がコントロールしやすいからだよ。」

 

照明が暗くなり、場面展開する。

(このシーンの緊迫感と、和彦さん演じるシラサワの圧倒的なボス感がやばかった。「お前みたいな奴の方がコントロールしやすいからだよ」の台詞に気圧された。唯一の愛弟子に向かってそれを言うか??!過去が明かされることで、神谷さん演じる青柳の黒部に対する憎悪の気持ちの理解が出来た。あと、青柳が神谷さんっぽいキャラだなとしみじみ思った。表面上の印象はクールなのに、内面は誰よりも情に厚い男。)

 

赤井(※江口くん)と黄金崎(のぶくん)がステージに登場。

「そういえば、赤井さんはなんでカラーズに入ったんです?僕は前の勤め先から逃亡生活していたのを青柳さんに拾ってもらってその流れで参入しましたが。」と自らの加入のエピソードを話す。

それに対して、「以前、俺が務めていた病院に女性が運び込まれて死んだ。青柳の恋人だった。そこから接点が出来たな。」と答える赤井。そして、こう続けました。

「青柳はどうでもいいが、問題はシラサワだ。俺は主冶医ではないから、奴に対して検査はしていない。あのシラサワの末期ガンという話が本当なのかどうかもわからんな。」

 

「シラサワさんの事を疑っているんですか。……赤井さん、もしかして、この案件を降りる気ですか?」と、シリアスな空気の中で不安げに尋ねる黄金崎。

そんな黄金崎の言葉に対して、赤井は淡々とした口調でこう返しました。

「さて、どうだろうな。」

 

(赤井が降りるかもしれない説がまた浮上。お前、やりだした事は最後までやり切る姿勢を見せておこうよ……!!思わせぶりな台詞を言い残して去るんじゃないよ!!あとあと、「医者である赤井もシラサワのガンに対して疑っているんじゃん!!黒確定じゃん!!」って、心の中で盛大にツッコミいれたよね。赤井と青柳の組み合わせはお互いにツンケンしている感じだけれど、赤井と黄金崎の組み合わせは見ていて安心する。黄金崎は誰に対してもあんまり変わらない印象だけれど、赤井は黄金崎に対しては割と柔らかめな対応しているなと感じました。)

 

【偽カジノに黒部を招待】

偽カジノにて待機していた黄金崎は隣にいる緑川に話しかけます。

「この場所は、案内役の青柳さんでも、手元の地図が無ければ辿りつけないくらいに入り組んでいる通路になっています。青柳さんの案内があるとは言え、念のために通路のいくつかの場所にGPSを仕込んでみました。黒部のGPSと照らし合わせて、ちゃんと通過したのかを確認出来るようになっています。……どうやら、無事に通過したようですね。」

迷路のように入り組んだ地下道を青柳に案内され、黒部は偽カジノに到着します。

 

シラサワは相変わらず体調が良くない様子で、遅れてやってきます。心配する青柳と他メンバーに対して、「詐欺やっている時に死んだら、それはもう本望だ。」と言い切ります。

 

「人が全くいないようだが?」と怪しむ黒部に対して、「私の人望もここまでってやつですよ。今の私を祝ってくれるやつなんざ来なかったのさ。」と寂しげに吐き捨てるシラサワ。

 

黒部とシラサワの対決が始まる。

シラサワから指定されたのは、カードゲーム。「おいおい、俺はカードは苦手なんだ。」と零す黒部に対して、「なになに。子供でも出来る簡単なルールのものにしますから」と押し通すシラサワ。

両者ともに、このゲームで賭ける金額は1千万円。本来は10回勝負だったところを、黒部の提案で1回勝負にすることに。その1回勝負に負けたら1千万円を勝者に渡すと言うのだ。

ルールは相手よりも大きい数字のカードを出した方の勝ちと言うシンプルなもの。ゲームの結果はシラサワの勝利。負けた黒部は一千万を口座に振り込む約束を守ります。

そうすると、どこからか警察のパトカーのサイレン音が聞こえてきます。

 

「ははは!お前たちは騙されたんだ!俺はこの金を持って逃げるぜ!あばよ!!」とシラサワの声が響き渡ります。

「あいつ、俺たちを裏切りやがった!」「どうする!?このままでは警察に捕まってしまう!」と、一気に浮き足だすカラーズ。自分自身も混乱しつつも、どうやら目の前の連中が仲間割れしたようだと察する黒部。

 

そんな黒部に必死の形相で青柳と赤井と黄金崎の3人が食いつく。

「お願いだ!どうか、あなたは警察の調査でここに来たと言って自身の潔白を示してくれ!そして俺たちの事も逃がしてくれ!金ならある!!お願いだ!」

この時に赤井が提示した額も高額だったが、それが霞むくらいの高額の金額を、緑川が提示する。

「お前、勝手にそんな金額を…!!」と非難の目を向ける赤井だったが、「助からなければ、金には何の意味もない」とバッサリ切り捨てる緑川。

 

4人の必死の交渉で、見逃してあげることを了承する黒部。

「あんたの口座を教えてくれ。そこに振り込む。」と言われ、黒部が口座を教えます。彼らが偽カジノを出ると、そこには多くの人で埋め尽くされた会場がありました。

 

「ここはなんなんだ?!この大勢の人はなぜこんなところにいる!」と混乱する黒部に対して、落ち着き払った様子の緑川が静かにこう言います。

「彼女達は俺が手紙を書いてここに集めました。みんな、あなたに騙されてお金を奪われた人です。彼女たちには、証人になってもらう!」

 

緑川が「ルーボスイナ!」と唱えると、『ドリームキャッチャー』が発動。

黒部が騙して取ったお金が、口座内の全額が、見る見るうちに無くなっていきます。

 

そして、私が見ているライビュのモニターには、会場にいるお客さん達が映し出されます。彼女達は一斉に上を見上げ、落下してくる何かを掴みとっています。その客席の映像に対して、いくつもの金額が合成されて表示されます。

 

客席の頭上から大量に舞い落ちてくる落下物は、お札(※玩具)でした。

 

「ちなみに、念の為にカメラもつけてあります!全国でもこの様子は流れているんですよ♪」とライビュのカメラに対してアピールしてくれる黄金崎。

 

茫然とする黒部。

そんな黒部に対して、「騙される側の気持ちはどうだ?」とカラーズは声をかけるのであった。

 

(どうやら、最初の場面で緑川が手紙を書いていた相手は、この会場に来ているお客さん宛てだったのです。ここの展開はもうめっちゃ熱くなった!突然のシラサワの裏切りと見せかけて、黒部の思考能力を削り、自分達は弱い存在だと油断させてからの、詐欺。華麗な流れの詐欺で、見ていてすごくドキドキしたわ。会場の客を話の流れにうまく取り込んだのも素晴らしかったし、落下物のお金を必死に掴む客を映すことにより、映像的にもよく出来ていた。)

 

囚われた黒部に対して、「数年前、お前が殺した女ジャーナリストの事は覚えているか?俺の大切な人だった。」と尋ねる青柳。「女ジャーナリスト?誰の事だ。何人も殺しているから覚えていないよ。」と答える黒部。

それを聞いた瞬間に青柳の顔は憎悪と怒りに染まり、叫びながら、銃を黒部の脳天に突きつける。今にも引き金を引きそうな青柳を止める為に赤井が飛びだし、青柳を後ろから羽交い絞めにする。「青柳……!やめろ、やめるんだ……!」と、悲痛な声で止めにかかる。「大切な人を奪われた気持ちが、分かるのか!?お前に分かるのかッ!?」と叫んだ青柳であったが、張りつめたような一瞬の逡巡ののちに銃を構えていた手を振りおろす。

 

青柳は、引き金を引かなかった。

 

(もう何万回も言われている事だろうけど、黒部に銃を構えた時の神谷さんの演技がすっごいよかった。鬼気迫っていた。)

 

つづく